早春のトレセン訪問
2月27日の中山競馬第11Rでビクトリーテツニーが1着となり、同馬を管理する森秀行調教師(50歳、栗東)は現役24人目となるJRA通算500勝を達成した。4375戦目。重賞ではこれまでに41勝。うちG1・Jpn1ではジャパンC(レガシーワールド)、NHKマイルC(シーキングザパール)、皐月賞(エアシャカール、キャプテントゥーレ)、菊花賞(エアシャカール)、フェブラリーS(ノボトゥルー)の6勝。 森師:藤沢和雄先生が昨年に達成した1000勝という記録に向けて、やっと折り返し点にきたなという気持ちです。スタッフは馬の面倒をとてもよく見てくれていますし、馬主さんや応援してくれるファンの方々にはとても感謝しています。定年まであと20年あるので、何とか1000勝という記録が達成できるよう頑張りたいと思います。
2月27日の阪神競馬第12Rでサダムテンジンに騎乗した武豊騎手(40歳、栗東・フリー)は87年3月の初騎乗以来JRA通算1万6000回騎乗を達成した。岡部幸雄元騎手(18,646回)に次いで中央競馬史上2人目の記録達成。「誇れる数字だと思います。勝ち星とともに伸ばしていければと思います」と武豊騎手。
3月5日にドバイ・メイダン競馬場オープン記念として行われる国際騎手招待競走「メイダンマスターズ」(12名、4競走で施行)に、日本から横山典弘騎手(42歳、美浦・フリー)が出場することになった。同招待競走には、クリストフ・ルメール、オリビエ・ペリエ、ケント・デザーモ、アーロン・グライダー、ライアン・ムーア騎手など、09年に世界の主要競走で優勝した騎手の参加が予定されており、主催者推薦としてランフランコ・デットーリ騎手も出場する。横山典騎手は09年日本ダービー優勝騎手として招待が決まったもの。渡航期間は3月1日(月)から同6日(土)。
角田晃一、橋本美純、西原玲奈騎手(栗東所属)、菊沢隆徳、塚田祥雄騎手(美浦所属)が2月28日付で騎手を引退した。角田、菊沢徳騎手は2010年新規調教師試験に合格している。
2月27日の阪神競馬第4R障害未勝利戦で落馬した菊地昇吾騎手(34歳、栗東・本田厩舎所属)は左脛腓骨骨幹部骨折、右肩反復性脱臼と診断された。
3月27日にアラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場で行われるドバイワールドカップデイ諸競走に選出された日本馬が2月26日、JRAから発表された。今回選出されたのは2頭。関係者は招待を受諾している。 ウオッカ(牝6歳、栗東・角居勝彦厩舎) レッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹夫厩舎)
07年の京都大賞典など重賞3勝を挙げたインティライミ(牡8歳、栗東・佐々木晶厩舎)が2月24日付でJRAの競走馬登録を抹消された。今後は北海道苫小牧市のノーザンホースパークで乗馬となる予定。JRA通算29戦5勝。05年の日本ダービーでディープインパクトの2着、08年の宝塚記念でエイシンデピュティの3着に入線した。
08年のチューリップ賞の勝ち馬エアパスカル(牝5歳、栗東・池江寿厩舎)も2月24日付でJRAの競走馬登録を抹消された。生まれ故郷の北海道安平町・ノーザンファームで繁殖馬となる予定。JRA通算15戦2勝。
フェブラリーS2着のテスタマッタ(牡4歳、栗東・村山厩舎)が右トウ側手根骨々折を発症していることが判明した。3カ月以上の休養を要する見込み。