ターフはコンデュイト、マイルはゴルディコヴァが連覇 第26回ブリーダーズCが11月6日、7日の2日間にわたって米国カリフォルニア州サンタアニタパーク競馬場で行われた。昨年に続く同競馬場での施行とあって、BCターフでは英国のコンデュイトが、BCマイルではフランスのゴルディコヴァがそれぞれ連覇を果たした。総賞金500万(1着賞金270万)がかかったメインのBCクラシックは昨年BCレディーズクラシックを制した無敗牝馬ゼニヤッタが牡馬を完封し、1番人気に応えた。これでゼニヤッタはデビュー以来無傷の14連勝を達成。牝馬によるBCクラシック制覇は史上初の快挙となった。
【ブリーダーズC勝ち馬一覧】 ●マラソン(3歳上、14ハロン)マンオブアイアン(父ジャイアンツコーズウェイ、騎手J.ムルタ) ●ジュヴェナイルフィリーズターフ(2歳牝、芝8ハロン)タピッツフライ(父タピット、騎手R.アルバラード) ●ジュヴェナイルフィリーズ(2歳牝、8.5ハロン)シービーワイルド(父オフリーワイルド、騎手J.ルパルー) ●フィリー&メアターフ(3歳上牝、芝10ハロン)ミッドデイ(父オアシスドリーム、騎手T.ケアリー) ●フィリー&メアスプリント(3歳牝上、7ハロン)インフォームドディシジョン(父モナルコス、騎手J.ルパルー) ●レディーズクラシック(3歳上牝、9ハロン)ライフイズスイート(父ストームキャット、騎手G.ゴメス) ●ジュヴェナイルターフG2(2歳牡セン、芝8ハロン)パウンスド(父ラーヒ、騎手L.デットーリ) ●ターフスプリント(3歳上、芝6.5ハロン)カリフォルニアフラッグ(父アヴェニューオブフラッグズ、騎手J.タラモ) ●スプリント(3歳上、6ハロン)ダンシングインシルクス(父ブラックミナルーシュ、騎手J.ロザリオ) ●ジュヴェナイル(2歳牡セン、8.5ハロン)ヴェールオブヨーク(父インヴィンシブルスピリット、騎手アフメド・アジテビ) ●マイル(3歳上、芝8ハロン)ゴルディコヴァ(父アナバー、騎手O.ペリエ) ●ダートマイル(3歳上、8ハロン)ファーゼストランド(父スマートストライク、騎手J.ルパルー) ●ターフ(3歳上、芝12ハロン)コンデュイト(父ダラハニ、騎手R.ムーア) ●クラシック(3歳上、10ハロン)ゼニヤッタ(父ストリートクライ、騎手M.スミス)
秋華賞でG1初制覇を飾ったレッドディザイア(牝3歳、栗東・松永幹厩舎)はエリザベス女王杯の2週前登録を行っていたが、同レースは見送り、11月29日のジャパンカップ(東京、G1、芝2400メートル)に駒を進める。
11月1日に行われた秋の天皇賞5着馬シンゲン(牡6歳、美浦・戸田厩舎)の右トウ骨遠位端骨折が11月4日、判明した。休養期間は未定。同馬は手術を行い、放牧に出される予定。
府中牝馬S2着後、エリザベス女王杯に向けて調整されていたベッラレイア(牝5歳、栗東・平田厩舎)は11月4日の追い切り後に肺からくる鼻出血を発症したため現役を引退することが決まり、6日に競走馬登録を抹消された。通算成績は17戦3勝。07年のフローラS(Jpn2)を勝ち、同年のオークスで2着した。近日中に山元トレセン経由でノーザンファームに移動する。
07、09年の阪神牝馬Sに優勝したジョリーダンス(牝8歳、美浦・堀厩舎)が11月4日付で競走馬登録を抹消され、現役引退が決まった。同馬は北海道新冠町の錦岡牧場で繁殖馬となる予定。通算35戦7勝。
11月3日のJBCクラシックで8着だったブルーコンコルド(牡9歳、栗東・服部厩舎)が11月7日付でJRAの競走馬登録を抹消された。JRA通算成績は31戦7勝、地方では19戦8勝。重賞はG1・Jpn17勝を含む11勝。06年〜08年にかけて南部杯を3連覇した。北海道新冠町のハントバレートレーニングファームで乗馬となる予定。
11月8日の福島競馬第9Rでヒゼンリバイバルが1着となり同馬を管理する奥平雅士調教師(37歳、美浦)は1153戦目でJRA通算100勝を達成した。現役167人目。JRA重賞では07年のヴィクトリアマイル(コイウタ)、09年セントウルS(アルティマトゥーレ)、06年クイーンC(コイウタ)の3勝。 奥平雅師 この100勝はたくさんの方や馬に助けられたもの。もっと勉強し、競馬に恩返しができるような人間になりたいと思います。毎日一生懸命走っている馬たちに感謝しています。
11月8日の京都競馬第1Rでトウシンボルトが1着となり、岩田康誠騎手(35歳、栗東・フリー)が4年連続4度目となるJRA年間100勝を達成した。通算では613勝目(うち重賞29勝)。9日現在リーディング3位。
展示イベント「トウカイテイオーの軌跡を語る」が11月7日昼、東京競馬場のパドックで行われ、91年ダービー、92年ジャパンC優勝馬トウカイテイオー(牡21歳)が登場した。同馬はパドックでのお披露目後、ローズガーデン内の放牧場に姿を現し、翌8日にも東京競馬場ローズガーデン内で展示された。 内村正則オーナー 今年の8月に再会したときも今日のように元気だったので安心しました。デビューのときから良い動きをする馬でしたが、ダービーオーナーになれるとは夢にも思っていませんでした。 安田隆行師(元騎手) ダービーは掴まっていただけ。本当にすごい馬で、僕の人生を変えてくれた馬でした。
マイルチャンピオンS(11月22日、京都、G1、芝1600メートル)の選出馬だったアレクサンドロス、グラディアトゥーラス、グローバルハンター、ミスターシドニーが同競走出走を辞退した。これにより、今年のマイルCSに出走する外国馬はエヴァズリクエスト(英、牝4歳)、サプレザ(仏、牝4歳)の2頭。
カペラS(12月13日、中山、G3、ダート1200メートル)の選出馬シングベイビーシングが出走を辞退した。これにより、同競走への外国馬出走はなくなった。
アンドレアス・スボリッチ騎手(38歳、ドイツ)、クリストフ・ルメール騎手(30歳、フランス)がJRAの短期騎手免許を取得した。スボリッチ騎手は11月7日から12月6日までで、身元引受は村山明調教師(栗東)と(株)ダノックス。ルメール騎手は11月7日から12月30日までで、身元引受は橋口弘次郎調教師(栗東)と吉田照哉氏。
11月8日の福島競馬第8Rでラミアクイーンに騎乗して1着となったアントニー・クラストゥス騎手(24歳、仏)は通算15戦目でJRA初勝利を挙げた。 クラストゥス騎手 日本で初勝利を挙げることができ、藤沢和調教師はじめ関係者の方々には感謝しています。日本の競馬はオーガナイズされていて素晴らしいですし、そこで騎乗することができて幸せです。ファンの皆様、ありがとうございます。
ビッグレッドファームが10月28日、今年の英キングジョージ六世&クイーンエリザベスS優勝馬コンデュイトの種牡馬導入を発表した。輸入されるのは年明けの予定。
11月8日の東京競馬の昼休みに全国ポニー競馬選手権の決勝戦「第1回ジョッキーベイビーズ」が行われ、北海道地区代表の木村拓己くんが優勝を飾った。子供たちによるポニー競馬選手権はJRA初の試みで夏から全国4カ所で地区予選が施行され、決勝戦には8名が参加した。
11月7日の福島競馬第1Rは1着に単勝9番人気ナムラタイフーン、2着に単勝15番人気ケイツーノースが入り、馬単57万9060円、馬連28万2320円の高額配当となった。これらは馬単、馬連における福島競馬歴代1位の高額払戻金。
平成22年度競馬学校騎手課程(29期生)の合格者(入学内定者)が11月4日、JRAから発表された。合格者は8名。応募者は131名、一次受験者121名、一次試験合格者は22名だった。 中島浩喬(15歳、神奈川県) 伴 啓太(16歳、静岡県) 柴田健登(15歳、茨城県) 久永啓人(15歳、兵庫県) 今橋裕晃(15歳、大阪府) 岩ア 翼(15歳、滋賀県) 原田敬伍(14歳、大阪府) 城戸義政(16歳、愛媛県) 〈敬称略〉