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競馬ブック編集員が気になる事柄にコメント
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◆回収率

 週刊競馬ブックに掲載している「予想者ランキング」が1月25、26日号から衣更えした。昨年までは各人のそれぞれの予想を馬番連勝で100円ずつ購入したものとして、その収支をランキングにまとめていたが、その対象馬券が今年から馬番連単に変わり、それに伴って掲載するデータをかなり変更したのだ。

 以前は×→◎の順で1、2着でも的中だったのが、◎→×でないと的中しなくなった。それまでは「メンバーを考えれば、この馬が2着までにくるだろう」と相手を捜せばよかったのに、1、2着の着順(力関係)まできちんと推理しなくてはいけなくなった。頭を切り替えなくてはいけない予想者は大変だが、反面、高配当が続出しているのも周知の通り。いまや3万馬券、5万馬券を的中させるのも夢ではないのだ。

 実は、私も京都牝馬ステークスで万馬券を狙った。なぜかというと、自分なりに読み切ったから。武豊騎乗の人気馬サクラヴィクトリアを消せると判断したのだ。この馬は昨年のローズS、秋華賞ともに2着だったが、あの2戦はファインモーションがいてこそ。つまり、勝負どころから自分で動くのがファインモーションのスタイル。それを意識し、それを追いかけた馬たちがバテた頃にやっと2着に突っ込んだサクラヴィクトリアは強くないという仮説を立てた。しかも、あの京都牝馬Sは誰が考えてもスローペース確実と思えたのだから。

 結果は読み通りだったが、私の馬券は外れた。人気馬を消せても、1、2着の組み合わせがなかった。ギャンブルローズ、トーワトレジャー、ハッピーパス、マイネアイルの4頭に絞りながら、軸を間違えたのだった。だから、競馬は難しく、そして、おもしろい。

 前述の「予想者ランキング」の参考データとして、新たに回収率を掲載している。JRAの控除率は約25%だから、私個人は回収率75%以上が基本ラインだと考えている。多少の運不運はあっても、各スタッフの実力がはっきりと数値化されるのが、この回収率。今年一年が終わったときに、年間回収率100%を超える人物が続出していることを願っておこう。


競馬ブック編集局員 村上和巳


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