東京オリパラ応援プロジェクト(仮称?)
“お・も・て・な・し”が新語・流行語大賞に選出されたのは2013年。今更ながら2020東京オリンピック・パラリンピック招致の最終プレゼンで、滝川クリステルさんが発した言葉です。 それにしても、当時“今でしょ!”“じぇじぇじぇ”“倍返し”とともに4語同時受賞で話題になったものでしたが、これ、ついこの間のことのようにも思えます。それが4年も経ったなんて、改めて早いものだなあ…と。 それはともかくとして、その結果として開催が決まった2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下オリパラ)。こちらもあと4年を切った、ということです。 前回の東京オリパラは、筆者も生まれてはいましたが幼児期のことでさすがに記憶はありません。当時の社会情勢と今回を比較した時、フクイチの問題は解決していませんし、その他、様々な社会問題を抱えた中での開催になるでしょうから、浮かれてばかりもいられませんが、といって安穏と眺めることもできません。 オリンピック競技で唯一、人間と一緒に参加する動物が馬です。言うまでもなくJRAは農林水産省の管轄ですから、つまりは国を挙げてのビッグイベントであるオリンピックに関与しないわけはなく、いやむしろ大胆かつ積極的な関わり方をして当たり前。 これは馬事公苑が馬術競技の会場として使われる、といった直接的な事由だけでなく、さまざまな情報発信機関の役割も担うことになるであろう、という意味で。 しかし、ということは、常日頃さんざんJRAにお世話になっている(?)私どもは勿論、ファンの皆さんにとっても、無関係で済まないのではありませんか? 昨秋の『サンクスホースデイズ』がJRAの主要施設である馬事公苑で開催されたことや、この2月11日に都内で“うらかわ乗馬療育ネットワーク”さん主催のシンポジウムが開催されたのですが、そこにJRAの方がみえていたのも、馬を取り巻く環境のボーダレス化、あるいはノーマライゼーションの理念を広げようとする、JRAの2020東京オリパラに向けた動き、として捉えることができませんか? また、ブックログと週刊競馬ブック誌上でも紹介した書籍『馬の命を守れ!〜引退馬協会活動記録〜』の著者である沼田恭子さんに直接聞いたところによれば、現役を退いた競走馬の余生についても意見交換の場が設けられたのだそう。こちらも上記と同様の大きな流れを感じないではいられません。 これらについては、まだまだ明確に大々的な発信のされ方はしておらず、うかつなことは言えないのですが、着実に2020東京オリパラに向けた何かが始まっている、と勝手に予感してワクワクしている次第。 そしてまた、 “競馬こそ究極のエンターテインメント” こう標榜する競馬人の一人として、どんなふうに東京オリパラに関わるのか、関わるべきなのか、を改めて問い直すべく、「東京オリパラ応援プロジェクト(仮称)」なるものを立ち上げ、そこで自分なりに次のステップへ向けた課題に取り組んでいきたい、と思っているところ。 ま、何しろ2020年は3年後ですんでね。そこまで元気でいられるかどうか、は最重要課題(?)にはなりますが、皆さんに様々なご意見、ご指導を賜りたく、予めこの場を借りてお願いしておきたいと思います。 どうかよろしくお願いいたします。 美浦編集局 和田章郎
copyright (C) Intergrow Inc./ケイバブック1997-2017