2010年 凱旋門賞雑感
9月4日の札幌競馬第7Rにおいてウォンビーロング(牝3歳)が1着となり、同馬を管理する藤沢和雄調教師(58歳、美浦)が、88年3月12日の初出走以来、5694戦目でJRA通算1044勝目を挙げた。これは、二本柳俊夫元調教師の1043勝を抜き、JRA史上第10位の調教師通算勝利数となる。藤沢和師は、昨年9月27日には、日本中央競馬会設立の54年以降で最年少(58歳6日)、かつ最速(キャリア21年6カ月)でJRA通算1000勝を達成している。 藤沢和師 馬主、牧場、関係者の方々からたくさん応援していただいていますし、いい騎手が乗ってくれているので達成できたと思っています。これからも上を目指し、1つ1つ勝ち星を重ねていけるように頑張っていきます。
9月4日の札幌競馬第2Rにおいてカメリアビジュ(牝3歳)が1着となり、フジキセキ産駒のJRA勝利数が1065勝となった。これは、ネヴァービート産駒の1064勝を抜いて、JRA種牡馬勝利数歴代単独8位の記録となる。同馬の産駒はJRAのG1/Jpn1で通算8勝を挙げており、今年もキンシャサノキセキが高松宮記念を、ダノンシャンティがNHKマイルCをそれぞれ制している。 JRA種牡馬勝利数歴代1位はサンデーサイレンスの2749勝。また、フジキセキは北海道千歳の社台ファーム生産の内国産馬で、内国産種牡馬としては、トサミドリ(1135勝、7位)に次ぐ、歴代2位の記録となる。
オグリキャップと同じ85年生まれで、88年菊花賞、89年天皇賞・秋、90年天皇賞・春のG1を制したスーパークリークが8月29日午後4時50分、繋養先の日高スタリオンステーションで老衰のため死亡した。25歳だった。通算成績16戦8勝。オグリキャップとの激戦を制した89年の天皇賞・秋などをはじめ数々の名シーンを残し、平成の競馬ブームの火つけ役となった(日高通信・100頁に関連記事)。 日高スタリオンステーション・三好場長 6月頃から体調不良が続き、治療を行っていましたが、29日昼過ぎに容態が急変しました。オグリキャップに続く、一時代を築いた名馬の死亡をとても残念に思います。
蛯名正義騎手(41歳、美浦・フリー)が9月6日から9月14日までの海外渡航届をJRAに提出した。12日にフランスのロンシャン競馬場で行われるフォワ賞(G2、芝2400メートル)でナカヤマフェスタに騎乗するため。
08年の京都記念で優勝したアドマイヤオーラ(牡6歳、栗東・松田博厩舎)が9月2日付でJRAの競走馬登録を抹消された。種牡馬となる予定だが、繋養先は未定。通算成績は16戦4勝(うち海外1戦0勝)。重賞は上記の他に07年のシンザン記念、弥生賞を制している。
社台グループがハービンジャー(牡4歳、父ダンシリ)を購入したことが、このほど明らかになった。同馬は9戦6勝。今年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスSを11馬身差で圧勝したが、8月7日の調教中に左前肢の管骨を骨折。現役引退が発表されていた。
JRAは9月3日、府中牝馬S(10月17日、東京、G3、芝1800メートル)に英国のパチャタック(牝4歳)を選出したと発表した。同馬は通算17戦3勝。
豪遠征を予定しているトウカイトリック(牡8歳、栗東・野中厩舎)が9月19日(日)、成田国際空港18時25分発のCX2025便で出国することになった。9月3日から17日まで東京競馬場で輸出検疫を行う。
セントウルSおよびスプリンターズSに出走を予定している香港のグリーンバーディー(セン7歳)が9月2日9時50分、成田国際空港経由で輸入検疫先である千葉県白井市のJRA競馬学校国際厩舎に到着した。
9月4日の札幌競馬第1Rで横山典弘騎手(42歳、美浦・フリー)はインパクトゲームに騎乗して1着となり、自身10回目となるJRA年間100勝を達成した。本年度のJRA年間100勝は横山典騎手が初めて。
9月4日の札幌競馬第1Rでアキュートバイオに騎乗した岩田康誠騎手(36歳、栗東・フリー)が落馬、左足関節外果骨折、右鎖骨骨折、頭部打撲と診断された。このため、同日の2R以降の計20鞍が騎手変更となった。
9月4日の札幌競馬第10Rでフェバリットアワーが最後の直線コースで急に外側へ斜行、3頭の走行を妨害したため、12着に降着(8位入線)となった。同馬に騎乗した大野拓弥騎手(23歳、美浦・フリー)は9月11日から19日まで騎乗停止となった。
前JRA理事長の橋政行氏が8月31日午前4時6分、胆のうガンのため死去、70歳だった。岐阜県出身。告別式は3日午前11時から東京都港区芝公園の増上寺光摂殿で営まれた。喪主は妻の澄子さん。故橋氏は元農林水産省事務次官。1999年から2007年まで第13代JRA理事長の職にあった。