93年のクラシック戦線を賑わし、同年のダービーを制したウイニングチケットと、同じく菊花賞に優勝したビワハヤヒデのお披露目式が７月25日昼、函館競馬場のパドックで行われ、２頭は約16年ぶりの再会をはたした。ウイニングとビワは92年９月13日にそれぞれ函館と阪神で新馬勝ち。翌年の三冠レースすべてで対戦し、奇しくも同じ年に引退したライバル。また、主戦騎手であった柴田政人調教師と岡部幸雄元騎手も来場。パドックで当時の思い出を語った。

　柴田政人調教師　久しぶりに会いましたが、若々しく、20歳になったような感じがしませんでした。今すぐにでも競馬に使えるのではないかと思うほどでした。しっかりとした種牡馬生活を送ったようですし、今後の余生をノンビリ過ごしてほしいと思います。

　岡部幸雄元騎手　非常に元気そうで良かった。20歳なのにあの元気さには驚きました。今後も長生きしてほしいですね。

　７月24日の函館競馬第１Ｒで丸田恭介騎手（24歳、美浦・宗像厩舎所属）はダイヤヘルメスに騎乗して１着となり、1668戦目でＪＲＡ通算100勝を達成した。デビューは07年３月３日。

　丸田騎手　技術的にはまだまだ未熟ですが、関係者の方にたくさんの経験をさせてもらい、ここまでくることができました。今後も馬にあわせて、邪魔をしない騎乗を心掛けていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

　後藤浩輝騎手（36歳、美浦・フリー）は７月19日、英ヤーマス競馬場の第４Ｒ（芝1200メートル、13頭立て）でスラースルに騎乗して５着。翌20日には三浦皇成騎手（20歳、美浦・フリー）も同競馬場で２鞍に騎乗したが第３Ｒ（芝約2300メートル、７頭立て）は７着、第５Ｒ（芝約1400メートル、８頭立て）では５着だった。

　７月18日にシンガポールのクランジ競馬場で10名の若手ジョッキーによって行われた「アジアヤングガンズチャレンジ2010」に参戦した松山弘平騎手（20歳、栗東・池添厩舎所属）は第１戦９着、第２戦７着、第３戦５着で総合９位だった。松山騎手とともに日本代表として参戦した阪野学騎手(22歳、愛知・井上哲厩舎所属)は第１戦10着、第２戦３着、第３戦10着で総合７位。優勝を飾ったのは香港のデレク・リョン騎手。

　ＪＲＡはダグラス・ホワイト騎手(香港、38歳)に７月24日〜８月29日まで短期騎手免許を交付した。ＪＲＡの短期免許を取得しての来日は一昨年以来で、今回で３回目となる。身元引受は池江泰寿調教師（栗東）と馬主の吉田勝己氏。

　７月25日の小倉競馬第３Ｒでアドマイヤテキサスが障害飛越着地時に転倒、騎乗した小坂忠士騎手（27歳、栗東・フリー）が落馬した。小坂騎手は右橈骨遠位端骨折、頚椎捻挫、左肩甲部打撲、胸椎・腰椎打撲と診断され、６Ｒのタッチマイハートは川須騎手に変更となった。

　98年のフェブラリーＳ(Ｇ１)を制し、種牡馬引退後、千葉県芝山町のオリンピッククラブ宝馬乗馬学校で余生を送っていたグルメフロンティア（18歳）は腰痛の悪化によって起立不全となり７月17日、死亡した。ＪＲＡ通算37戦９勝、重賞勝利は上記の他に98年の中山金杯（Ｇ３）。

　99年の阪神３歳牝馬Ｓを制し、同年のＪＲＡ最優秀３歳牝馬ヤマカツスズラン（父ジェイドロバリー）が７月２日、小腸結腸疾患のため繋養先だった新ひだか町の岡田牧場で死亡した。13歳だった。通算成績は26戦６勝（うち地方５戦１勝）。母としてヤマカツブライアン（兵庫Ch２着）、ヤマカツオーキッド（コスモス賞）などの活躍馬を送った。

■開催日時　　
７月29日（木）11：00〜12：00（終了時刻は予定）

■会場
新冠町レ・コード館　町民ホール北海道新冠郡新冠町中央町１−４（ＪＲ日高線　新冠駅より徒歩２分）

■参加者　
本馬の関係者及び所縁のある方々及び本馬の一般ファンの皆様

■参加方法　
一般ファンの方は直接会場にお越しの上受付（記帳）をお願いします。・会場には献花台が用意されます。・車でお越しの方は案内板及びスタッフの指示に従い駐車して下さい。　29日の「お別れ会」当日まで、「優駿メモリアルパーク」内の馬頭観音大菩薩像横に献花台を設置しております。大菩薩像には本馬のたてがみなど所縁のものが納められており、この場所は本馬が余生を過ごしていた放牧地の前に位置します。御参り、献花時間は９：00〜17：00。同パーク駐車場をご利用の上、直接ご弔問下さい。郵送による供花は優駿スタリオンステーション（新冠町朝日267−３）宛てにお送り下さい。・お墓の設置について　本馬のお墓は「お別れ会」終了後、優駿メモリアルパーク内に造られる予定です。

　2000年から05年まで東京馬主協会会長を務めた松本兼吉氏が７月12日午後９時34分、肺ガンのため都内の病院で死去。92歳だった。葬儀、告別式は近親者で行われた。「ツルガオカ」の冠名で知られ、ゴールドロックで74年ダイヤモンドＳを制した。