若手の台頭
4月4日の大阪杯で3着した後、天皇賞・春へ向けて調整されていたドリームジャーニー(牡6歳、栗東・池江寿厩舎)が同レースを回避することになった。21日に放牧先のグリーンウッドから帰厩し、翌22日に坂路で半マイルから54.7―40.0―26.0―12.9(馬なり)の追い切りを消化したものの、その後、右前肢の球節に不安が出たため。幸い症状としては軽いもので、この後は連覇を目指して宝塚記念(6月27日、阪神、G1、芝2200メートル)を目標に調整が進められる。06年朝日杯FS、09年有馬記念、宝塚記念のG13勝を挙げており、06年にJRA賞最優秀2歳牡馬、09年にはJRA賞最優秀4歳以上牡馬を受賞。
06年日経新春杯(G2)、08年、09年の中山金杯(G3)を制したアドマイヤフジ(牡8歳、栗東・橋田厩舎)が4月28日付でJRAの競走馬登録を抹消、船橋競馬に移籍する予定。JRA通算成績35戦6勝。
岩田康誠騎手(36歳、栗東・フリー)は負傷のため4月25日の京都競馬11鞍の騎乗を取り止めた。24日の1R騎乗後に左脇腹に若干の違和感を持ったが騎乗には支障がなくその後も騎乗していたが、12R騎乗終了後に痛みが強くなり検査したところ、左第9肋骨骨折、両側肺挫傷と診断された。18日の中山競馬第10Rで落馬した際に受傷したもの。今週は騎乗する。
09年東京スプリント(Jpn3・大井)の勝ち馬ゼンノパルテノン(牡8歳、栗東・松永昌厩舎)が4月28日付でJRA競走馬登録を抹消される。馬事公苑で乗馬となる予定。JRA通算25戦7勝、地方2戦1勝。
レジネッタ(牝5歳、栗東・浅見厩舎)は福島牝馬Sで桜花賞以来2年ぶりの勝利を挙げたが、枠内駐立不良により出走停止及びゲート再審査を課せられ、5月16日のヴィクトリアマイル出走は不可能となった。
4月25日に香港のシャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世C(国際G1、芝2000メートル、9頭立て)に出走したネヴァブション(牡7歳、美浦・伊藤正厩舎)は逃げて4着に粘った。香港のヴィヴァパタカが優勝。勝ち時計は2分04秒97。
4月25日の福島競馬第12Rで5位に入線したダノンフィーバーは最後の直線で急に外側に斜行し、マイサイドキックとポパイザセーラマンの走行を妨害したため9着に降着となった。騎乗していた中舘英二騎手は5月1日から5月9日まで(開催日4日間)騎乗停止となった。
4月25日の京都競馬第3R障害オープン戦で5頭が落馬し、熊沢重文騎手が左大腿骨々折、左第11肋骨々折、左脛腓骨遠位端骨折、左胸部打撲、右大腿裂創、右肩打撲、高井彰大騎手は右肺挫傷、右第10肋骨々折と診断された。中村将之騎手は頭部打撲、頚部打撲、左足関節捻挫。他に落馬した難波剛健、柴田未崎騎手には異状がなかった。
5月16日に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(G1、芝1600メートル)に選出されていたフランスのサプレザ(牝5歳)がこのほど、出走を辞退した。これにより、今年の同競走への外国馬の出走はなくなった。 コレ師 今年のフランスの冬は天候が厳しく、長期間にわたってサプレザの調教を抑え気味にせざるを得ませんでした。その間の調教自体はうまくいったのですが、ヴィクトリアマイルと安田記念に出走できる十分な態勢までには体調が整いませんでした。秋のレースでの再来日を目指します。
日本騎手クラブは4月21日、東西役員総会で新会長に武豊騎手を選出したと発表した。これまで会長を務めていた柴田善臣騎手は相談役となる。副会長は蛯名正義、福永祐一騎手。また、関東支部長は横山典弘、副支部長は内田博幸(新任)、関西支部長は福永祐一(兼任)、副支部長は佐藤哲三騎手。