2010年皐月賞回顧
4月17日(土)に予定されていた1回福島競馬3日目が降雪のため開催中止となり、出馬投票をやり直さずに19日(月)に代替開催された。 福島地方は17日午前1時15分から雪が降り始め、福島競馬場では午前6時で5センチの積雪を記録。午前9時には積雪10センチとなり、安全な競馬施行に支障があると判断したJRAは午前8時、開催中止を決定、発表した。 降雪のため開催が中止となったのは08年2月10日(1回東京競馬4日目)以来2年2カ月ぶりだが、福島競馬が雪の影響で中止となったのは1954年の日本中央競馬会創立以来初めて(福島競馬では72年4月15、16、22、23日に厩務員ストライキによる開催中止例がある)。また、4月中に雪によって競馬開催が中止となったのも日本中央競馬会創立以来初めてとなった(雪による遅い時期の開催中止例は98年3月1日の2回中山2日目、途中中止例としては86年3月23日の3回中山2日目8R以降があり、86年は当日メインのスプリングSが翌週に施行)。
17日の中山競馬第1Rでサングレアズールが1着となり、同馬を管理する武藤善則調教師(43歳、美浦)が1673戦目でJRA通算100勝を達成した。現役では167人目。JRAでの重賞勝ちは1勝。 武藤師 先週、100勝にリーチがかかってからすんなりと勝てて良かったです。今日のレースは安心して見ていられる内容でした。今後も、1勝1勝積み重ねていきたいと思います。
ファイングレイン(牡7歳、栗東・長浜厩舎)が右第4中足骨々折を発症していることが4月16日、明らかとなった。高松宮記念(8着)後、京王杯SCに向けて調整されていた。全治には3カ月以上要する見込み。
4月11日に阪神競馬場で行われた桜花賞で17着に終わったラナンキュラス(牝3歳、栗東・矢作厩舎)が右トウ骨遠位端骨折を発症していることが判明した。症状としては軽度なもの。休養に要する期間は未定。
中山グランドジャンプ(J・G1)でメルシーエイタイムに騎乗予定だった横山義行騎手(36歳、美浦・フリー)は4月14日の調教中に落馬負傷したため、先週の騎乗を見合わせた。病院での検査の結果、左上腕骨々幹部骨折と診断された。
ロジユニヴァース(牡4歳、美浦・萩原厩舎)は体調が整わないことから5月2日の天皇賞・春(G1、京都、芝3200メートル)出走を回避することになった。今後は6月27日の宝塚記念を目標に調整される模様だ。
JRAは17日、5月2日に行われる天皇賞・春(G1、京都、芝3200メートル)の選出馬となっていたマスタリー(牡4歳、英)が同競走の出走を辞退したことを発表した。これにより同競走の外国馬の出走はなくなった。
クイーンエリザベス2世Cに出走予定のネヴァブション(牡7歳、美浦・伊藤正厩舎)が4月17日11時48分(現地時間)、香港空港に到着。その後、シャティン競馬場に入厩した。
小野寺祐太騎手(20歳、美浦・伊藤正厩舎所属)が4月14日、JRAに4月17日から26日までの海外渡航届を提出した。渡航先は香港。4月25日にシャティン競馬場で行われるクイーンエリザベス2世Cに出走を予定しているネヴァブションの調教騎乗のため。