牟田雅直記者が 本紙予想担当に
昨年の秋華賞馬レッドディザイア(牝4歳、栗東・松永幹厩舎)が3月27日のドバイシーマクラシック(G1、メイダン競馬場、芝2400メートル)に参戦することが決まった。現地でひと叩きして本番に向かうプランで、前哨戦は同競馬場で行われるバランシーン(2月25日、牝馬限定G3、芝1800メートル)か、マクトゥームチャレンジラウンド3(3月4日、G2、AW2000メートル)のどちらかになりそう。同馬はジャパンカップで3着したあと山元トレセンに放牧に出されているが、1月20日に帰厩し、2月中旬にドバイへ出発する。 3月27日のドバイワールドカップ(G1、AW2000メートル)に出走するウオッカ(牝6歳、栗東・角居厩舎)はジャパンカップ優勝後グリーンウッドに放牧中だが、1月中旬に栗東トレセンに帰厩予定。こちらの前哨戦はマクトゥームチャレンジラウンド3が有力となっている。
1月11日の中山競馬第4Rで9頭が転倒、競走を中止するアクシデントがあった。これはノボプロジェクト(1位入線も失格)が4角で外側に斜行し、この影響を受けてフォルメンがまず転倒。これに触れたライラックパンチら8頭が相次ぎ転倒したもの。柴山、北村宏、小林久の3騎手は無事だったが、ライラックパンチ騎乗の内田博騎手は左尺骨近位骨幹部骨折が判明した。また、フォルメン騎乗の勝浦騎手は右大腿部筋挫傷、ジュアンレパン騎乗の蛯名騎手は口唇裂傷及び背部打撲、バルビゾン騎乗の後藤浩騎手は腹部・腰部打撲、バトルスウィーパー騎乗の中舘騎手は顔面挫創及び頚椎捻挫、シルクメガリス騎乗の松岡騎手は、口腔内裂傷及び左側胸部打撲。なお、ノボプロジェクト騎乗の三浦皇成騎手は1月16日から1月24日まで開催日4日間の騎乗停止となった。
田中勝春騎手(38歳、美浦・フリー)は1月9日、フサイチコウキに騎乗した中山競馬第7Rで1着となり、13859戦目でJRA通算1400勝を達成した。中央競馬史上15人目、現役では7人目。JRA重賞では07年皐月賞、92年安田記念など44勝。 田中勝騎手 (1400勝について)よく勝てたなと思います。今年で39歳となりますが、若手騎手に負けないように、今後も頑張りますので、応援よろしくお願いします。
1月10日の京都競馬第1Rでクリスマドンナが1着となり、同馬を管理する池添兼雄調教師(57歳、栗東)が99年3月1日の厩舎開業以来2659戦目でJRA通算200勝を達成した。重賞勝利は6勝。この中にはヤマカツスズランによる99年の阪神3歳牝馬S(G1)が含まれている。 池添師 馬主さん、スタッフのおかげで200勝を達成することができました。これからもひとつひとつ勝利を積み重ねてまいりたいと思います。
09年JRA賞馬事文化賞は、競馬を軸に幕末から鹿鳴館時代の日本の近代を振り返った歴史書「競馬の社会史1 文明開化に馬券は舞う−日本競馬の誕生」の著者である富山大学人文学部教授の立川健治氏に決まった。また、昨年他界した写真家の今井壽惠さんが満場一致で功労賞に選出された。 立川健治氏 このような名誉ある賞をいただき、大変感謝しています。競馬史を勉強するようになって20年、まだ馬券歴35年には及びませんが、この賞を励みに、今後も競馬史の研究を続け、競馬学の進展に寄与していきたいと考えております。