2010年もよろしく
JRAは1月4日、09年度の厩舎関係者表彰受賞者を発表した。 調教師部門では56勝を挙げた藤沢和雄調教師(58歳、美浦)が2年ぶり12度目の全国リーディング首位に輝き、騎手部門では153勝を挙げた内田博幸騎手(39歳、美浦・嶋田潤厩舎所属)が武豊騎手を抑えて初の全国リーディングトップの座に就いている。 ◇調教師◇ 【最多勝利調教師賞】 藤沢和雄(56勝) 【最高勝率調教師賞】 藤沢和雄(0.1642) 【最多賞金獲得調教師賞】 音無秀孝(15億787万5000円) 【優秀調教師賞】 〈関東〉(1)加藤征弘(2)藤沢和雄(3)久保田貴士(4)堀宣行(5)戸田博文 〈関西〉(1)角居勝彦(2)池江泰寿(3)矢作芳人(4)藤原英昭(5)音無秀孝 ◇騎手◇ 【優秀騎手賞】 〈勝利度数部門〉 (1)内田博幸(153勝)(2)武豊(147勝)(3)岩田康誠(128勝)(4)藤田伸二(112勝)(5)横山典弘(106勝) 〈勝率部門〉 (1)安藤勝己(0.2160)(2)武豊(0.1835)(3)内田博幸(0.1494)(4)横山典弘(0.1458)(5)藤田伸二(0.1416) 〈賞金獲得部門〉 (1)武豊(30億3056万6800円) (2)内田博幸(29億560万3000円) (3)横山典弘(25億4779万5000円) (4)岩田康誠(24億9958万400円) (5)藤田伸二(22億2478万5000円) 【優秀障害騎手賞】 (1)五十嵐雄祐(14勝)(2)熊沢重文(13勝) 【最多勝利新人騎手賞】 松山弘平(36勝) 【特別模範騎手賞】 該当者なし 【フェアプレー賞】 〈関東〉勝浦正樹、木幡初広、中舘英二、横山典弘、吉田隼人 〈関西〉熊沢重文、四位洋文、武豊、太宰啓介 ◇厩舎スタッフ◇ 【優秀厩舎スタッフ賞】 〈関東〉(1)加藤征弘厩舎(2)藤沢和雄厩舎(3)久保田貴士厩舎(4)堀宣行厩舎(5)戸田博文厩舎 〈関西〉(1)角居勝彦厩舎(2)池江泰寿厩舎(3)矢作芳人厩舎(4)藤原英昭厩舎(5)音無秀孝厩舎
07年の有馬記念優勝馬マツリダゴッホ(牡7歳、美浦・国枝厩舎)が1月4日付で競走馬登録を抹消され、同日、種牡馬として繋養される北海道新ひだか町のレックススタッドに向けて美浦トレセンを出発した。通算成績は27戦10勝(うち海外1戦0勝)。重賞では6勝。07年有馬記念のほか、07〜09年オールカマー、07年アメリカJCC、08年日経賞を勝っている。通算獲得賞金は6億5373万400円(海外分、付加賞含む)。
1月5日の中山競馬第8Rで内田博幸騎手(39歳、美浦・嶋田潤厩舎所属)はドリームマイスターに騎乗して1着となり、3055戦目でJRA通算400勝を達成した。現役33人目。JRA重賞15勝(うちG1・Jpn1で4勝)。 内田博騎手 関係者やファンの皆様のおかげです。昨年はリーディングが取れましたが、本当のリーディングジョッキーは関西にいると思っています。まだまだ喰らいついていきたいですし、今年も期待に応えられるよう一生懸命に頑張ります。
09年度全国リーディング首位に輝いた内田博幸騎手(39歳、美浦・嶋田潤厩舎所属)が、09年東京競馬記者クラブ賞に選出された。また、重賞で11勝(うちG1で3勝)をマークした横山典弘騎手(41歳、美浦・フリー)には特別賞が贈られた。
最も優秀な成績を残した関東の新人騎手に贈られる09年民放競馬記者クラブ賞は関東最多8勝の丸山元気騎手(19歳、美浦・根本厩舎所属)に決まった。
JRAは09年12月28日、美浦所属の高松邦男調教師(61歳)が勇退届(09年12月31日付)を提出したと発表した。高松師は79年に厩舎を開業し、JRA通算6422戦484勝。桜花賞(ブロケード)、天皇賞・秋(キョウエイプロミス)、宝塚記念(パーシャンボーイ)などJRA重賞では21勝を挙げている。なお、同厩舎の所属だった田面木博公騎手はフリーに、管理馬8頭は伊藤伸一厩舎などに転厩した。いずれも10年1月1日付。
矢原洋一騎手(33歳、美浦・フリー)が09年12月31日をもって騎手を引退した。JRA通算979戦18勝(うち障害340戦5勝)。引退後は美浦の尾関知人厩舎で調教助手となる予定。
フランスのアントニー・クラストゥス騎手(24歳)が1月1日から1月31日まで有効の短期騎手免許を取得した。美浦の藤沢和雄調教師、馬主の里見治氏が身元引受人。
トーセンジョーダン(牡4歳、栗東・池江寿厩舎)は1月3日の調教後、右前脚裂蹄が判明し、中山金杯出走を回避した。
JRAは09年12月28日、定期馬房貸付方法の一部変更を発表した。厩舎の経営規模について調教師が自主的に判断できるよう、今後は各調教師が行う貸付馬房数の自己申告(加増や返還など)に基づいて貸付が行われ、メリットシステムによる成績下位者からの馬房削減は当面見合わせることになった。馬房の加増については、加増申告のあった調教師がメリット査定で上位10位以内になった場合に行う(加増の原資は、定年および自己申告による返還馬房)。貸付馬房数の上下限はこれまで通り28〜10馬房で加増申請は2馬房まで。また、メリット査定で馬房削減となった調教師への復活制度(査定順位の中央値以上となった場合の加増)は継続となる。今回の変更は本年3月1日の貸付から実施される。
12月27日の有馬記念の2周目3コーナーで左前浅屈腱不全断裂を発症して競走を中止し、その後経過が見守られていたスリーロールス(牡4歳、栗東・武宏厩舎)も1月6日付で競走馬登録を抹消された。通算成績は12戦4勝。昨年の菊花賞では8番人気の低評価ながら直線力強く抜け出して戴冠。重賞初勝利をJpn1で飾った。今後はダンスインザダークの後継として種牡馬生活に入る予定だが、繋養先はまだ決まっていない。
有馬記念で15着だったアンライバルド(牡4歳、栗東・友道厩舎)の左前浅屈腱炎が判明した。レース後に中山競馬場から山元トレセンに放牧に出されたが、1月5日に社台ホースクリニックに移動。幹細胞移植手術を受けて、長期休養に入る。