9月30日に大井競馬場で行われた東京盃を完勝して重賞3勝目を挙げたバンブーエール(牡6歳、栗東・安達厩舎)は連覇を目指して11月3日のJBCスプリントに駒を進める予定だったが、右前浅屈腱炎を発症していることが判明したため、同レースへの出走を断念した。9カ月以上の休養を要する見込み。また、青葉賞の勝ち馬で、菊花賞に向けて9月27日の神戸新聞杯から始動(9着)したアプレザンレーヴ(牡3歳、栗東・池江郎厩舎)は左前浅屈腱炎を発症していることが明らかとなった。こちらも9カ月以上の休養が必要との診断。
毎日杯(G3)の勝ち馬アイアンルック(牡3歳、栗東・橋口厩舎)は右前浅屈腱炎を発症していることが10月2日、明らかとなった。日本ダービー17着の後リフレッシュ放牧に出されていたが、9月17日に栗東に帰厩しており、秋は富士S(10月24日、東京)から始動する予定だった。9カ月以上の休養を要するとの診断。
オールカマー3連覇を達成したマツリダゴッホ(牡6歳、美浦・国枝厩舎)は、ジャパンC(11月29日、東京、G1、芝2400メートル)から有馬記念(12月27日、中山、G1、芝2500メートル)に進むこととなった。また、オールカマー3着のシンゲン(牡6歳、美浦・戸田厩舎)は11月1日に行われる天皇賞・秋(G1、芝2000メートル)に向かう予定。
10月4日の京都競馬第11R道頓堀Sに出走したオディール(牝4歳、栗東・橋口厩舎)は競走中に左第1指関節開放性脱臼を発症し、安楽死の処置が取られた。JRA通算成績16戦3勝。
右前浅屈腱炎が判明してスプリンターズSの出走を断念したスリープレスナイト(牝5歳、栗東・橋口厩舎)は10月1日付で競走馬登録を抹消された。JRA通算18戦9勝。重賞は08年スプリンターズSの他にCBC賞、北九州記念勝ちがある。生まれ故郷の北海道安平町・ノーザンファームで繁殖入りする。
武豊騎手(40歳、栗東・フリー)は10月3日の阪神競馬第2R2歳未勝利戦でタニノエポレットに騎乗して1着となり、8年連続20回目のJRA年間100勝を達成した。年間100勝達成は内田博幸騎手(9月21日新潟競馬第4R)に続いて今年2人目。
フリーだった芹沢純一騎手(41歳、栗東)が10月1日付で須貝彦厩舎(栗東)の所属に変更となった。
10月2日、栗東トレセンDコースのニューポリトラック馬場が開場された。1周2038メートル、幅員14メートル。芝コース(1周1950メートル、幅員14メートル)の外側に設置された。材質は細かい砂に布、電線被覆、ワックスが混ぜ込まれたもの。先立って行われた9月28日の試乗会に参加した安田隆調教師は「ダートやチップと違って踏み込んだ時に力が逃げずグリップが利くので、乗った感じでは芝に近いですね。時計が出そうな馬場ですから、速い追い切りに関しては様子を見ながらになりますが、徐々に取り入れていきたいと思います。砂が舞い上がらないので縦列調教にはいいかもしれません」と感触を語った。
9月27日に福山競馬場で行われた重賞「開設60周年アラブ特別レジェンド賞」(7頭立て、ザラストアラビアン優勝)をもってアラブ系の単独競走が終了した。アラブ系競走はこれまで福山競馬場のみで実施されていたが、同競馬場におけるアラブ在籍頭数が40頭以下となったため、今後はサラブレッドと混合でレース編成される。