9月27日の中山競馬第8Rでワールドカルティエが1着となり、同馬を管理する藤沢和雄調教師(美浦、58歳)は5395戦目で史上13人目となるJRA通算1000勝を達成した。これまでにJRA重賞で80勝、うちG1では21勝。なお、58歳6日での1000勝達成は日本中央競馬会設立の1954年以降で最年少。同様に、キャリア21年6カ月での達成も最速となる。 藤沢和師 (約22年でのスピード達成について)上手な騎手に騎乗してもらったことや、馬主さんにいい馬をたくさん預けてもらったおかげ。有り難く思っています。1000勝は多くの皆様のおかげであり、私は厩舎スタッフを代表して表彰してもらっていると思っています。今後の目標は、しばらくご無沙汰しているG1での勝利です。またここでインタビューしてもらえるよう頑張ります。
9月27日の中山競馬第11Rオールカマーでマツリダゴッホ(牡6歳、美浦・国枝厩舎)が07、08年に続いて同レースを制し、3連覇を達成した。同一重賞3連覇は、JRA平地重賞ではセカイオー(鳴尾記念、56〜58年)、シゲルホームラン(セイユウ記念、93〜95年)タップダンスシチー(金鯱賞、03〜05年)、エリモハリアー(函館記念、05〜07年)に続いて5頭目。障害競走では、バローネターフ(中山大障害・秋、77〜79年)、カラジ(中山グランドJ、05〜07年)、コウエイトライ(阪神ジャンプS、06〜08年)も達成している。
スプリンターズS連覇を目指して調整されていたスリープレスナイト(牝5歳、栗東・橋口厩舎)は右前浅屈腱炎を発症したため、同レースを断念して繁殖入りすることになった。昨年春にダートのオープンを2連勝すると芝に路線変更してCBC賞、北九州記念、スプリンターズSを制覇。その後は蕁麻疹に悩まされるなど順調さを欠く時期もあったが、今年春の高松宮記念で2着し、秋緒戦のセントウルSでも2着入線していた。通算成績は18戦9勝。08年のJRA賞最優秀短距離馬。
単勝1.4倍の圧倒的1番人気に応えて9月20日の野路菊ステークス(阪神、2歳オープン、芝1800メートル)を快勝したリルダヴァル(牡2歳、栗東・池江郎厩舎)が右前トウ骨剥離骨折を発症していることが判明した。全治には6カ月要する見込み。25日に北海道・ノーザンファームに移動したあと、社台ホースクリニックで骨片の摘出手術を受ける予定。アグネスタキオン産駒でディープインパクトの甥にあたる良血馬。デビュー戦、野路菊ステークスを連勝した。
三浦皇成騎手(19歳、美浦・河野厩舎所属)が9月18日の英ニューマーケット競馬場第7Rでムチの不適切使用によりブリティッシュ・ホースレーシング・オーソリティー(BHA)裁決委員から10月5日から6日まで騎乗停止処分を言い渡されたことを受け、JRAは9月24日に裁定委員会を開き、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第18号に基づいて、10月5日から6日まで(BHAによる処分と同期間)三浦皇成騎手の騎乗を停止することを決定した。 なお、三浦騎手は9月21日にレスター競馬場で騎乗し4着。25、26日にはアスコット競馬場で騎乗して4、8着だった。 三浦騎手 多くの方々のサポートもあって、たくさんの経験ができました。この経験を糧に、今までのジョッキーとしてのスタイルを見つめ直し、今後につなげていきたいと思います。
9月26日の中山競馬第5Rで1位入線のハングリージャックは最後の直線で内に切れ込み、ハマノドリームとソリッソの走行を妨害したため9着に降着となった。騎乗していた蛯名正義騎手は10月3日から同11日まで開催日4日間の騎乗停止。
天皇賞・秋の選出馬ストッツフォールド(英、セン6歳)とジュークボックスジュリー(英、牡3歳)、スワンSの選出馬スティミュレーション(英、牡4歳)が出走を辞退した。これにより上記競走への海外からの出走馬はなくなった。
スプリンターズS(10月4日、中山、G1、芝1200メートル)に出走予定のシーニックブラスト(豪、セン5歳)が9月23日9時51分、JL6142便で成田国際空港に到着し、輸入検疫のため、白井の競馬学校に入厩した。
青木芳之騎手(32歳、美浦・フリー)が9月25日、JRAに海外渡航届を提出した。渡航先は韓国(ソウル)、期間は10月6日から12月28日。韓国で短期免許を取得して騎乗する予定。