“サマー2000シリーズ”最終戦の新潟記念(G3、芝2000メートル、ハンデ)が8月30日、新潟競馬場で行われ、ホッコーパドゥシャ(牡7歳、栗東・村山厩舎)がシリーズチャンピオンの座に就いた。第1戦七夕賞3着で4点、第3戦小倉記念2着で5点、新潟記念1着で10点を得て計19点での総合優勝。同馬を管理する村山明調教師にとってはJRA重賞初制覇となった。褒賞金として馬主に4000万円、厩舎関係者に1000万円が贈られる。
凱旋門賞を回避したブエナビスタ(牝3歳、栗東・松田博厩舎)は8月25日にノーザンファーム早来に放牧に出された。史上3頭目となる牝馬三冠を目指して、10月18日の秋華賞(京都、G1、芝2000メートル)に出走する。
8月30日に札幌競馬場で行われたキーンランドCに出走予定だったアーバニティ(牡5歳、美浦・古賀慎厩舎)は27日札幌競馬場での追い切り中に落鉄して少し爪を気にしたため、大事を取って同レースを回避した。
病気のため8月29日の札幌競馬6鞍、翌30日の同7鞍の騎乗を取りやめた長谷川浩大騎手(25歳、栗東・フリー)はインフルエンザA型に感染していることが判明した。同騎手は、医療機関において適切な治療を受け静養中。なお、他の騎手についても体調の確認を行われたが、健康状態に異状はなかった。
14名の世界のトップジョッキーが腕を競った8月22日のエルメスカップ(仏ドーヴィル競馬場)は30ポイントを獲得したフランスのクリストフ・ルメール騎手が優勝した。武豊騎手(40歳、栗東・フリー)は第5R着外(12頭立て)、第6R騎乗なし、第7R8着(12頭立て)でポイントを獲得できなかった。同カップは3競走で争われ、上位2競走のポイントが対象となるもの。武豊騎手は騎乗馬抽選会の結果、第6Rの騎乗はなかった。なお、20日、21日の騎乗結果は着外、9着、着外、8着。 武豊騎手 結果は残念でしたが、レースを楽しむことはできました。エルメスカップは昨年に続いて2回目の参加ですし、また、ドーヴィル競馬場では毎年騎乗しているので、戸惑いはありませんでした。今回は初めて一緒に乗るジョッキーもいて、本当に楽しかったです。また来年も参加できるように頑張りたいと思います。
06年のNHKマイルC優勝馬ロジック(牡6歳、栗東・橋口厩舎)は右前浅屈腱炎が判明したため、8月27日付で競走馬登録を抹消された。JRA通算成績23戦3勝、重賞1勝。今後は京都競馬場で乗馬となる予定。
8月23日に新潟競馬場で行われた3歳限定新設重賞レパードSを圧勝し、重賞初制覇を飾ったトランセンド(牡3歳、栗東・安田隆厩舎)は9月21日のエルムS(新潟、G3、ダート1800メートル)へ駒を進める予定。
三浦皇成騎手(19歳、美浦・河野厩舎所属)がJRAに海外渡航届を提出した。英国での海外研修のためで期間は9月8日〜9月29日。これからの騎手人生にプラスになるように頑張ってきます、と三浦騎手。
武豊騎手(40歳、栗東・フリー)は8月24日、仏クレールフォンテーヌ競馬場の第6Rラ・クレール賞(15頭)でマンタディヴに騎乗したが7着だった。
8月30日の札幌競馬第9RキーンランドCで2位入線のモルトグランデは最後の直線で外側に斜行し、他馬の走行を妨害したため8着に降着となった。また、8月29日の札幌競馬第8Rで3位入線ロードバロックは決勝線手前で外に斜行したため7着降着に、同日の新潟競馬第8Rでは3位入線ディアアゲインが直線で内に斜行して6着降着となっている。モルト騎乗の田辺裕信騎手、ロード騎乗の秋山真一郎騎手、ディア騎乗の伊藤工真騎手はいずれも9月5日から同13日まで開催日4日間の騎乗停止となった。
06年のエプソムC、新潟記念を勝ったトップガンジョー(牡7歳、美浦・和田道厩舎)が8月27日付で競走馬登録を抹消された。通算成績は27戦6勝。今後は千葉県成田市の和田牧場で乗馬になる予定。
10月4日に中山競馬場で行われるスプリンターズS(G1、芝1200メートル)の外国選出馬がJRAから発表された。選出馬は次の4頭。なお、選出馬だったハイスタンディング、シリアスアティチュード、リーガルパレード、タックスフリーの英国馬4頭は出走を辞退している。 香港…エンシューズド(セン6歳)、セイクリッドキングダム(セン6歳) オーストラリア…アパッチキャット(セン7歳)、シーニックブラスト(セン5歳)