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週刊競馬ブックの『マイクでごめん』を担当しているスタッフから取材対象がみつからないので誰か紹介して欲しいと連絡がきたのは原稿の締め切りの数日前。取材申し込み、日程調整などに手間がかかることを考えるとノンビリ構えてはいられない。そこで必殺の“電話直接攻撃”を敢行した。
村上「潤か?村上だけど、中山大障害制覇、ならびに新年、まとめておめでとう」
高田「う〜ん、あ・り・が・と・う……ご・ざ・い・ま・す…(寝ていたところを起こした模様)」
村上「明日の調教が終わったら1時間、いや、30分ほどでいいから時間をつくってくれるか。中山大障害を勝った感激と今年の抱負を取材者に語ってくれればいい。よろしく頼む。ところで今日は週1回の貴重な休日の午後だってのになんで寝てるんだ。彼女と映画に行ったりしないのか?」
高田「取材協力はしますから、それ以外の突っ込みは勘弁してください。もう少し寝たいんで……」
昼寝をしている最中の強引な取材申し込みにもかかわらず快く受けてくれてありがとう、高田潤騎手。ただ、上がってきた原稿のゲラに目を通して思ったことがひとつ。“ゲンを担いで勝ったときと同じパンツをはいてレースに臨んだ”と紹介されている感動秘話が、なんだかなあ……なのである。せめてパンツじゃなくてゴーグルとかブーツぐらいにして欲しかった気もするのだが、それでは彼らしいリアリティーに欠けるということなのかな。お礼メールを送ったところ、「また取材を頼まれるようにコツコツ頑張ります」と返事をくれた。今年は平地のレースでもたくさん乗せてもらえるように頑張れよ、潤。
渡辺「すいません、お仕事の日にわざわざ出向いてもらって」
村上「いやいや、通勤帰りにちょっと寄り道するぐらいならなにも問題なし。たまには薫彦の顔も見たいし、現場の生の話も聞きたくなる。全然気にしなくていいさ」
渡辺「最近はトレセンで姿を見ませんけど、忙しいんですか?そもそも村上さんって内勤になってから、いったいどんな仕事をしてるんですか?」
村上「う〜ん、難しい質問だな。忙しいと言えは忙しい気もするが、暇なときもそれはそれである。なにをしてるかと聞かれるとたいしたことはしてない。責任者って器ではないし、編集者と胸を張って言えるほどの編集能力もない。まあ、言ってみればムードメーカー兼つなぎ役ってとこかな」
久々に渡辺薫彦騎手と飲んだ。初めて行ったイタメシ屋さんはいかにも若い人が好みそうな雰囲気。開口一番に「ウチのオヤジです」と紹介したため店のスタッフも一瞬信用する始末。「あくまで親代わりです」と訂正したが、厩務員をしていてパンチパーマが似合う彼のお父さんは私より2歳上。相変わらず元気だと聞くと近い世代として嬉しくなる。2時間ほど喋って呆れたことがひとつ。いくら意気投合したとはいえ、立ち飲み屋で会ったサラリーマンに酒代を奢ってもらうなよ、薫彦。貧乏学生と間違えられたからといって正直に素性を明かす必要はないにしても、君は天下のJRA所属のジョッキーなんだから。
先週は火曜日に先斗町で内輪の新年会、水曜日、日曜日も相談ごとやら仕事関連の打ち合わせやらで飲みまくった。今月は31日までまだ数回の打ち合わせやミーティングがある。酔いが回ると深く考える前に口から言葉がショットガンのように勝手に飛び出す私。飲み会のたびに必要以上にはしゃいで騒いで最後には疲れ切ってしまっている。もっと冷静で年輪を感じさせる渋味を身につけたいとの気持ちはあるが、いい加減でお調子モンのこの性格が劇的に変化することなどはまずあり得ない。2月には10年近くも会っていなかった懐かしい人物と再会の約束をしたばかり。せめて酒量をセーブして最低限の健康管理はしておきたい。
競馬ブック編集局員 村上和巳