競馬ブックコーナー

休刊から１週間

	・競馬再開、今週も出馬投票馬に疫学検査		・馬インフルエンザ、地方競馬にも感染
	・豪州でも開催中止		・現役５人目、藤田騎手ＪＲＡ1400勝
	・９月１、２日の番組変更		・定款変更を承認
	・メイショウサムソン、凱旋門賞断念		・四位騎手第６胸椎圧迫骨折
	・騎手の所属変更		・３歳未勝利戦を増設
	・タムロチェリー死亡


競馬再開、今週も出馬投票馬に疫学検査

	馬インフルエンザの感染拡大で開催中止の長期化が危ぶまれるなか、ＪＲＡは８月25日（土）、競馬開催を再開させた。出走馬に対し、20日（月）もしくは21日（火）と23日（木）の２回の疫学検査を徹底し、陽性馬を除いて出馬投票を受け付けたことで出走馬確定後の取消が減り、３場とも滞りなく開催された。今週30日（木）にも同様に出馬投票全馬に馬インフルエンザ検査が実施される。馬インフルエンザは強い感染力を持ち、発熱、咳、鼻汁などの症状が見られる伝染病。日本では71年末から72年にかけて関東圏で大流行し、ＪＲＡでは９週間、競馬開催が中止となった。　石井秀司、林建之、畑山光伸開催委員長(８月25日)……このたび、馬インフルエンザによる競馬開催中止によりファンの皆様にご迷惑をおかけし、また、関係者の皆様にご心配をおかけしました。皆様からのご理解とご協力をいただき、本日、おかげさまで無事に競馬を再開することができました。心より御礼申し上げます。引き続き防疫対策に全力で取り込み、ファンの皆様に楽しんでいただける公正で充実した競馬を行って参りたいと存じます。皆様のご理解を賜りますようお願い申し上げます。

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馬インフルエンザ、地方競馬にも感染

	ＪＲＡから広がったインフルエンザウイルスは地方競馬にも感染し、金沢、旭川、名古屋、岩手、兵庫、大井、笠松、佐賀競馬で陽性馬が確認された。金沢、名古屋は４日間、旭川は３日間の開催中止、岩手、兵庫、笠松、佐賀では陰性馬のみで実施する措置が取られた。次開催の大井、名古屋については検討中（26日18時現在）。

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豪州でも開催中止

	オーストラリアのランドウィック競馬場近郊のセンテニアルパークなどで馬インフルエンザの感染が確認されたことにともない、同国のマクゴーラン農相は８月26日から少なくとも72時間の競馬開催を禁止する措置を取ることを発表した。

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現役５人目、藤田騎手ＪＲＡ1400勝

	８月26日の札幌競馬第１Ｒで藤田伸二騎手（35歳、栗東・フリー）はチャームチェリーに騎乗して１着となり、10696戦目でＪＲＡ通算1400勝を達成した。これは中央競馬史上13人目、現役では５人目。これまでに重賞で71勝。うちＧ１では96年日本ダービー（フサイチコンコルド）、97年有馬記念、2000年オークスなど９勝。　藤田騎手　朝からこんなにたくさんの方々に来場していただき、ありがとうございます。1000勝を超えてからは、数字にこだわらず、ケガをしないように気をつけて乗っています。馬券を買ってくださるファンの皆さんの期待を裏切らないよう頑張っていきます。

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９月１、２日の番組変更

	８月18、19日の競馬中止による番組変更がＪＲＡから発表され、札幌記念が９月２日（日）の札幌競馬第９Ｒに、新潟ジャンプＳが９月１日（土）の新潟競馬第９Ｒに組み込まれた。これに伴い、当初予定されていた札幌日経オープンと新潟の障害オープンは取り止めになった。また、摩周湖特別が札幌日経賞、弥彦特別がＮＳＴ賞、佐世保Ｓが小倉日経賞、八幡特別が西部日刊スポーツ杯にレース名が変更されている。

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定款変更を承認

	８月21日に開かれた運営審議会において、日本中央競馬会定款の変更などが原案通りに承認された。これにより、特定レースで通常の払戻金に最大５パーセントの上乗せが可能となったほか、100円元返しがほぼ解消されることになった。さらに、経営の基本方針を決定する経営委員会（学識経験者６名と理事長の計７名、任期３年）の新設も承認されている。

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メイショウサムソン、凱旋門賞断念

	８月17日に馬インフルエンザの陽性反応が出たメイショウサムソン（牡４歳、栗東・高橋成厩舎）が凱旋門賞を断念したことが８月26日、正式に発表された。前哨戦のフォア賞(９月16日)への出走が不可能となり、ローテーションに狂いが生じていた。　高橋成師　凱旋門賞への参戦は、馬の健康状態などを考慮して残念ながら断念することにしました。馬インフルエンザは陰性になったので時機をみて栗東に帰りたいと思いますが、今はしばらく美浦にいることにします。この後は国内の秋のレースを目指します。

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四位騎手第６胸椎圧迫骨折

	８月25日の札幌競馬第11Ｒの馬場入場の際に落馬した四位洋文騎手（34歳、栗東・フリー）は第６胸椎圧迫骨折と診断された。同日11Ｒ、12Ｒ、翌26日の７鞍はすべて乗り替わりとなった。

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騎手の所属変更

	美浦の鈴木伸尋厩舎に所属していた津村明秀騎手(21歳)は８月21日付でフリーとなった。また、栗東では須貝彦三厩舎所属だった西原玲奈騎手(25歳)が８月21日付でフリーとなっている。

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３歳未勝利戦を増設

	ＪＲＡは８月26日、第４回中山、第４回阪神、第２回札幌競馬に３歳未勝利戦を増設することを発表した。18、19日の開催中止により３歳未勝利馬が出走機会を失ったため。中山では６鞍増（３歳以上500万以下が６鞍減）、阪神では７鞍増（３歳以上500万以下が７鞍減）、札幌では８鞍増（２歳500万以下が２鞍減、３歳以上500万以下が６鞍減）となる。なお、出走資格を限定しない通常の３歳未勝利戦として施行される。

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タムロチェリー死亡

	01年阪神ＪＦの勝ち馬タムロチェリー（牝８歳）が８月15日、繋養先の青森県の諏訪牧場で死亡した。00年７月の八戸市場でＪＲＡに420万円で購買された抽選馬。小倉２歳Ｓ、阪神ＪＦを制した。

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