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編集員通信
競馬ブック編集員が気になる事柄にコメント
小学生の自由研究






 

◆小学生の自由研究

 北海道旭川市に住む木全(きまた)君彦さんからケイバブック広報担当宛に封書を戴いた。旭川といえば、80歳になった私の母がいまも一人で住んでおり、数年に一度は帰省する街。懐かしさを覚えつつ開封したところ、A4版15枚にも及ぶ手書き(コピー)の資料が同封されていた。『サラブレッドの一生について』というタイトルのそれは、木全さんのご子息・巧君が今年の1月、つまり小学6年生の冬休みに作成した自由研究だった。

 「親としては年齢相応によく出来た内容だと自負していますが、残念ながら学校での評価はかんばしいものではありませんでした。―中略―競馬は学術的な研究対象になる可能性を多く持ったものだと親子ともども確信しております。息子は今後も一競馬ファンとして研鑚を積み、深めていきたいと考えています。そういったことから、自身の作成したレポートに自信を持ちたいと願っているようです。お忙しい中、このような親バカに付き合わせて本当に申しわけなく思いますが、是非ご一読くださればと考えています」

 その自由研究は(1)血統と種付け(2)誕生から子別れ(3)競走馬になるための育成(4)本格的な調教―トレーニングセンターでの生活(5)デビューからレース。そして引退まで(6)重賞レースについて―と6項目で構成されている。それぞれの項目ごとに、[調べる前][調べてわかったこと(感想)]の欄があり、力強いしっかりした文字で書かれたその内容は、とても小学生が書き上げたとは思えぬレベルの高いもの。我が編集部では、「これが小学生の作品?」「ようできてるワ」「これは凄い!」と賞賛の声が続出した。

 冒頭には『お父さんが買って外れた有馬記念の馬券』のコピーがあり、締めくくりには「サラブレッドのみりょくは走るのが速いこと。自分は走るのがおそいけど、速くなれるように努力したいです」と感想が記されていた巧君の自由研究。暖かく見守るお父さんと頑張り屋さんの巧君。そんな二人の素敵な関係が想像できてほのぼのとした気持ちになった。

 巧君、きちんとまとめられた、とてもよくできた自由研究でしたよ。正直いって、感心しました。これからもサラブレッドと仲良くつき合って、いろんなことを研究してください。そうすれば、競馬がより楽しくなることでしょう。いつか、旭川競馬場(ホッカイドウ競馬)あたりで君と会えたらいいな―なんて考えています。


競馬ブック編集局員 村上和巳


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