北海道シリーズの終了と同時に福島競馬が始まった。出馬の数は軒並みフルゲートになる賑わいぶり。3歳未出走未勝利馬は第4、5回中山競馬、第5回京都及び第5回阪神競馬の平地競走には出走できない。11月2日からの第3回福島競馬には出走可能ながら、その時は500万以下のクラスに組み込まれての出走となるわけで、出走場所の制限を受けないためにもできるだけ早く1勝したいと願っている馬がいかに多いか分かるし、必死さも伝わってくる出馬ラッシュ。1日12レース組まれている番組のうち8レースを未勝利戦に当てられている(5日目だけは9鞍)。
先週の中山競馬、京都競馬における騎手への制裁は中山が3件で京都2件。ところが福島では初日4件、2日目も4件あった。一応騎手の責任とされ過怠金が科せられる競走妨害に類すると判断されたもの、8件のうち、6件は3歳未勝利戦で発生していた。騎手の方にも技術的に至らぬ部分があったかも知れないが、何とか勝たせてやりたい一生懸命さと、馬自身の力不足が重なり合っているところへ多頭数とくれば、必然危険なプレーが生まれてきておかしくない環境下にあるわけで、例年のことながら、特にこの時期のローカル戦は煩雑で大変。
無論、予想記者の方も同様。僅か0.4秒の間に11頭が犇き合って雪崩れ込んでくるゴール前のシーンを見ていると、事故のないのが不思議なくらい。何事もなく確定ランプが点灯すれば取敢えずひと安心といったところ。
「ジョッキー諸君、くれぐれも怪我のないよう、おきばりやしヤ」掛けてやれる励ましの言葉といえばそれぐらいしかない。
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