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記者の目線で競馬観戦した飯田

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◆記者の目線で競馬観戦した飯田

 5月25日、中京競馬場の5階ゴンドラ記者席へ、2月に落馬事故により重傷を負って休養中の飯田騎手が、ひょっこり顔を覗かせた。

 「どないな風の吹き回しかな」と聞けば、調教終了間際に小原TMと顔を合わせ、名古屋へは何時頃出発するのかと尋ねたら、本社を7時30分頃だと。それなら今から帰って支度したら間に合う。連れて行ってもらえませんかと持ちかけたところ二つ返事で引き受けていただけたのでやって来ました。どうせ厩舎か自宅でのテレビ観戦になる。豊さんが皐月賞を観戦するため行っていたことにも刺激を受けてます。怪我でもしないことにはスタンドから生のレースを見る機会って、現役の騎手であるうちはまずないでしょう。休養をプラス思考でとらえています。

 記者と同じ高さの目線で競馬を見ることで新しい発見がありました。いやあ本当に全体の動き、流れがよくわかる。その上で、パトロールビデオを何回も見ながら、大勢が真剣に討論し合っている光景が毎レースなのには驚きと感心の両方。しばしばドキッとするような的を射た質問をぶつけてこられるのも、日頃のこうした仕事ぶりなら当然だと思いましたよ。リハビリ中は他のプロスポーツ選手と交流する機会があり、それもまた、いい勉強になりました。少しは視野が広がったかも知れませんね。と控え目に語っている。

 運動不足で一時激減していた体重、極度に衰弱していた筋力もリハビリ開始とともにJリーガー並みの量の3食を規則正しくとるようになって、みるみるうちに回復。一般人に比較すれば半分の日数、診断よりも3カ月も早く職場復帰を果たしている。「休みをひとつのステップとして少しは向上してきたと認めてもらえるように、とにかく結果を出したいですね」と言う飯田の6月以降に注目したい。


編集局長 坂本日出男


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