夏競馬
まだ、公式発表はないが、梅雨明けを思わせる天気が続いている。朝から夜まで外で過しても何の不自由もない季節、海や山といった行楽地に出かけなくても自然の中でノンビリと過せる、カフェに行っても思わずテラス席に座りたくなるのが夏だ。三連休明けの19日は朝から天気が良かったこともあって気温がグングン上昇。夏本番を思わせる陽気だった。梅雨入りしてからも雨が降り続くということがなく、身構えているうちに夏が来そうだ。今年も豪雨の被害を受けた九州地方の方々には申し訳ないが、利根川水系の水不足が懸念される関東在住の人間にとってはもう少し雨の恵みがあってもいいと思うくらい。学校の夏休みもそろそろだが、中央競馬はひと脚早く、ローカル中心の夏競馬仕様に。我々にとっては週末毎の出張が続く季節だ。
観光に行く訳ではなく、あくまで出張のついでではあるが、ちょっとした旅情を味わえる。外で食事をする機会は増えるし、普段は行けないようなところにも行ける。開催時期がずれたこともあって開催中の福島では桃の出始めに立ち会えるし、新潟になれば茶豆(枝豆の一種)のシーズンだ。一般席からもよく見える福島の検量室。新潟では毎週のように地元の名産品の出店も立ち並ぶ。専ら、記者室で仕事をしている我々には関係ないが、野外で開放感を味わいながら競馬観戦するのもいい季節だと思う。夏だからこそ、旅先だからこそ体感できることを存分に楽しんでもらいたい。
いつも悩まされているので大きなことは言えないが、馬券の注目ポイントは最終週ではあるが、福島の芝コースは内枠優先でいいし、新潟ではダートコースでの先行馬に注目している。ついでながら新潟コースに関してまだいくらか誤解があるようだが、スタンド前と向正面の直線が長いのは確かだが、コーナーの幅員は狭く、追い上げが利きづらい。これは芝コースにもあてはまるので参考までに。
美浦編集局 田村明宏
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