『元気になった』
師走です。
気がつけば自分がこの欄の担当になってから１年。
読み返してみると稚拙な文章ばかりで……新聞や週刊誌だけでは飽き足らず、ネット上でも恥をさらしているのかと思うと痩せる思いです。
それでも６週に１回は担当が回ってきて、あれこれ、考えながら書くことはパターン化した生活の中で、いい刺激にはなっています。
皆さんの気持ちに自然に入って行けて、ちょっとでも触れられるものが書けるのはいつのことやら。
どうか、来年も、気を長くしてお付き合い願います。
さて、今年。平成27年は競馬に関してはあまりいいことがなかった。
ＧＩレースはほとんど当たらず、完全に見切った馬にも良く走られた。あと一歩のところで交わされてしまうことも多く、競馬場の帰りは愚痴ばかり。
考えてみると最初から気持ちに余裕のないことが多かったような気がする。
勿論、資金は足りていなかったけど、それは今に始まったことではない。妙に追い込まれたような心持ちになったのはそのせいじゃない。
ここまでひどい精神状況になったのは何か原因がある筈。一体、何が自分を追いやったのだろうか？
「温泉で忘年会やるけど来るか？」
某社の先輩に久しぶりに誘われて、関西圏で行われる忘年会に思い切って参加することにした。どうせなら、一日前に出発して、北陸を回りながらの小旅行にしてしまおう。そうすれば、まだ乗っていなかった北陸新幹線に乗ることができる。
宿泊するのは人が多くて料金の高い金沢ではなく、観光客も少なそうで、料金も安い福井にするのがいいんじゃないか。
旅行や遊びの話になると頭の回転がよくなってくる。
実際に、福井市内は人もまばらでホテルも安かった。晩飯はネットで調べた目当ての店には入れず、散々、さまよった挙句に、エイッと入った居酒屋が結構な旨さで……セイコガニに新鮮な魚介類。石川や富山だけではなく、福井も全体としてのレベルは高いようだった。
すっかりいい気分になり、翌日は朝早くから行動を起こして福井観光。
初詣でも有名な永平寺に行くために９時台の電車に乗り込み、永平寺口からはバスで約15分ほど移動。道中の車内はいずれもガラガラで、車窓から見える紅葉も素晴らしかった。
夕方に温泉近くの駅まで移動して、久々に会う面々と宿に移動。夜は遅くまで飲んで食べて、騒いでの宴会が行われて、少し疲れ気味の状態で翌日には帰京。
そして、今日、美浦で調教だったのですが、旅の疲れなどどこへやら。
出張のあとや、帰省したあとのようなぐったりする感じはなく、体も精神的にもピンピンしている。
そう言えば、今年は旅行といえる旅行は少なかった。自分では意識していなくても、精神的にはまいっていたのかもしれない。
お金がないからではない。ヤッパリ、リフレッシュが大事なんだ。
これで今週はビシビシ当たるはずだ。
皆さん、今週は乗ってみる手があるかもしれませんよ。
美浦編集局 吉田幹太
copyright (C) Intergrow Inc./ケイバブック1997-2015
