『浦島太郎状態です』
週刊トレセン通信の順番。……正直、困ったなあというところ。というのは、先週末の8日(土)、9日(日)は有給休暇で帰省し、入社以来初めて開催日2日間とも競馬から離れてしまったからです。これまでは休みといえば冠婚葬祭で、葬式だろうが結婚式だろうがお構いなく、喪服への着替えをすませる合間にエルコンドルパサーのジャパンカップの勇姿に感激し、フルコースが振舞われるめでたい円卓のテーブルクロスの影で秋華賞の3連単1000万円超えに仰天して、レース刻みで結果をチェックしてましたが、帰った先がwifi通信不可能な山陰の山奥ではなす術なし。気持ちを切り替え、何年ぶりかに会ったきょうだいとその子供たちとともに、田舎にどっぷり浸かってきました。両親が高齢になったために力仕事がままならず、我らの滞在期間の命題は、この6月に100年の天寿を全うした鯉の亡きあとの池掃除。まずは総出で濁った水を酌み出し、底に溜まった藻や泥をかき出して、雑草や苔を落とす作業。そのあと山から下りてくる新鮮な水を再び流し込み、推定15歳の鯉3匹を新しく迎え入れました。かわいい姪っ子甥っ子の奮闘のおかげで無事にミッションを遂行。翌日には、お盆の前準備の、墓掃除と竹製の花器造りも手伝うことができました。裏山に入り、太すぎない花器にふさわしいサイズの竹を見繕ってチェーンソーで伐採し、なたで枝打ちしたあとに、ご先祖様の数の分だけ節ごとに切り分けて水を注いで、ひとまず葉のお飾りを。自然を前にして人間の力でやれる事などたかが知れていて、田舎暮らしの1日はあっと言う間。日が暮れ、夜が明け、日差しが降り注ぎ、また日が暮れ…… 競馬翌日の月曜日夕方、たった2日間のブランクでもすっかり浦島太郎の気分で、栗東に戻った次第です。
帰路に社に寄り、無事に刷り上がった新しい週刊誌を手にとりまずはひと安心。最近、若手がすっかり手の内に入れた「ニュースぷらざ」のページも綺麗に収まりがついて、頼もしいと思う。家に着くと上手にお留守番をしていた愛猫に挨拶と謝罪をすまし、土日のレースVTRをぶっつづけで観戦すると徐々に日常が戻り、気を引き締めて今週のスケジュールの確認へ。金曜にはKBS京都「競馬展望プラス」に出演させていただき、週末は小倉の現場ではなく栗東居残り当番で、日曜は3週間ぶりに坂路に足を運ぶことができる。そうそう…「コンビニプリント競馬新聞」(全国のコンビニのマルチコピー機で競馬ブック地方版を購入できます。詳しくはこちら(http://www.keibabook.co.jp/a3/)のJRA版とか、新たな展開も考えていかないとね……。
充電終了 ばりばりいきます。
栗東編集局 山田理子
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