『函館出張まとめ』
6週間の函館出張も今週で終了。最初は長いんだろうなと感じていたが、終わってみれば早いもの。仕事は決して楽ではないが、もうちょっとこの土地にいたいなという気分にもなってきた。
その要因のひとつとして、休日の過ごし方が完全に定着してきたことが挙げられる。週刊誌の方でも少し触れたが、高さも手頃とあり、函館山に登るのが実に楽しい。また、結構いろんなルートがあるので、これを完全に制覇したいという気持ちに駆られてしまう。立待岬の方面に下山すれば、帰りは谷地頭温泉に入ってリフレッシュ。そのあと谷地頭の寿司店(回らない)に行ければパーフェクト。最高に充実した休日を過ごせるのだ。そのパーフェクトコースはさすがに1回しか経験していないが、とにかくこの、山→温泉の流れがとても気に入った。
前日がなかなかの深酒だったので多少ポヤ〜としていたが、今週の月曜も張り切って登頂。これで最後ということもあり、今までで一番長い距離を歩いてみることにしたが、前日か当日の未明に少し雨が降ったようで、地面は少し湿った状態。ステッキも使いながら慎重に歩いていたつもりだったが、階段の枕木のようなところに足をついたところ、ツルッと滑り、右足ふくらはぎが「ピキーッ」。見事に、こむら返りを発症してしまった。
ちょっとマイナーなコースだったこともあり、周囲に人は誰もいない。冷や汗をかきつつ、ただジーッとその場に静止していたところ、上から山の管理事務所の職員らしき人が降りてきた。「すいません足がつって…」と症状を説明するも、会心の対処法を教えてもらうまでには至らず、足の親指を伸ばしたりして痛みが和らぐのをしばし待つことに。
時間の経過とともに何とか歩ける状態になり、ロングコースは無事制覇。ただ、ひとりというのは何かと怖いなというのを再認識した瞬間だった。もうひとり暮らしも長いが、急病になった時なんかはホントに怖い。函館でいい知り合いはできたけど、連れて帰るほどの経済力と決断力はないし…。その後、温泉やらマッサージやらに行ってはみたものの、まだ足の違和感は完全には消えない状況。どうやらこのまま札幌へ移動することになりそう。
2000年に1度経験したウラハコ。札幌開催時に函館で調整する馬や人を取材する仕事だが、そのまま残ってこれをちょっとやってみたい気持ちになってきた。大して仕事もできない自分なので、こんな大口を叩くと怒られてしまいそうだが、そんなことを思ってしまうほど、函館の街と自然がかなり好きになった今回の出張でした。
栗東編集局 青木行雄