▼却下された“小僧”
実は、このレースで自分が勝手に大見得を切らせてしまった馬がもう1頭。それがちょうど1年前のエスポワールシチーでした。4歳馬や芝路線組の挑戦が話題となる中、終わってみればエスポワールの独壇場。汗のひとつもかかずに(そう見えた)後続を突き放し、最後は流してWin by Canter!!抜け出す時に見せた脚はまさに異次元のモノでした。この馬にとって4歳馬なんかハナタレ小僧なんだなあ……。そんな思いが頭を過ぎった刹那、「小僧も芝馬も黙って見てろ!!」などという横柄とも取られかねない見出しが沸々と湧き上がってきたのでした。
しかし、この時はさすがにチェックがかかりました。勿論、“ハナタレ”とは最初から書いてませんよ。でも、“小僧”は“若僧(若造)”に直されました。いささか過激だったようです。まあ、自分の感覚では、若造よりもむしろ“小僧”の表現にこそ、愛情がこもっているようにも思えるのですが……。