8月15日の小倉競馬第8Rフェニックス賞でカレンナホホエミが1着となり、同馬を管理する橋口弘次郎調教師(63歳、栗東)が中央競馬史上29人目、現役3人目となるJRA通算800勝を達成した。82年3月1日の開業以来6651戦目。96年の菊花賞馬ダンスインザダーク、05年の有馬記念を制したハーツクライ、昨年5連勝でスプリンターズS制覇を遂げたスリープレスナイトなど数々の名馬を育て上げ、重賞勝利は7つのG1を含む74勝。メモリアル勝利を飾ったカレンナホホエミの母テンシノキセキも、師の管理のもとで重賞2勝を挙げた。 橋口師 小倉は大好きな競馬場で、是非小倉で達成したいと思っていたのでうれしいです。800勝は重みのある数字ですし、自分一人の力では達成できません。馬主さん、スタッフの協力があってのものです。
藤田伸二騎手(37歳、栗東・フリー)が8月15日の札幌競馬第6Rでベルモントガリバーに騎乗して1着となり、中央競馬史上9人目、現役5人目のJRA通算1600勝を達成した。91年3月2日の初騎乗から12171戦目での記録達成。重賞は80勝。G1・Jpn1では96年日本ダービー、97年有馬記念、本年の高松宮記念など11勝を挙げている。 藤田騎手 地元の北海道で1600勝を達成できてうれしいです。この歳なので、怪我をせずマイペースで、なおかつ期待に応えられるように心がけています。札幌リーディングは特に意識していませんが、札幌競馬をいい形で終えて、秋のG1シリーズに臨みたいと思います。
武豊騎手(40歳、栗東・フリー)は8月22日に仏ドーヴィル競馬場で行われるエルメスカップ(国際騎手招待競走)に出場するためフランスに出張する。期間は8月18日から同25日まで。
07年の皐月賞を逃げ切ったヴィクトリー(牡5歳、栗東・音無厩舎)が8月13日付でJRAの競走馬登録を抹消された。通算成績は16戦3勝。皐月賞の後は勝利を挙げられなかったが、07年の神戸新聞杯、今年の京都記念で3着に入線した。ブライアンズタイム産駒(母グレースアドマイヤ)で、兄に阪神大賞典などG23勝のリンカーンがいる血統。引退後は種牡馬となる予定だが、繋養先は未定。
8月12日朝の調教中に鼻出血を発症したブラックエンブレム(牝4歳、美浦・小島茂厩舎)は、予定していたクイーンSを回避するとともに、このまま現役を引退してノーザンファームで繁殖入りすることになった。今年2月にも同馬はドバイのバランシーン(9着)で鼻出血を発症していた。通算成績10戦4勝(うち海外1戦0勝)。重賞勝ちは08年秋華賞、フラワーC。
8月16日の新潟競馬第6Rでチョウハイレベルが1着となり6月21日付けで厩舎を開業した清水久詞調教師(37歳、栗東)は19戦目で初勝利を挙げた。 清水久師 馬主さんやスタッフの方々の合わさった力が支えた勝利。とにかく嬉しいです。
昇竜S、関東オークス、スパーキングレディーCとダート3連勝中のラヴェリータ(牝3歳、栗東・松元茂厩舎)が8月5日にリフレッシュ放牧から帰厩した。9月20日のローズS(阪神、G2、芝1800メートル)に出走の構え。
8月8日に豪フレミントン競馬場で行われた国際見習騎手招待競走2009アジアヤングガンズチャレンジに優勝した藤岡康太騎手(20歳、栗東・宮厩舎所属)の優勝セレモニーが15日の小倉競馬の昼休みに同競馬場ウイナーズサークルで行われ、同騎手に花束が贈呈された。 藤岡康騎手 出場するからには優勝するつもりで行きましたが、正直優勝できるとは思わなかったのでうれしいです。日本でも初騎乗初勝利でしたが、海外でも初騎乗初勝利を達成でき、運がいいと思います。今年はいい経験をさせてもらってますので、今後に生かしていきたいです。海外でひと皮むけたところを見てもらいたいと思います。
9月13日に阪神競馬場で行われるセントウルS(G2、芝1200メートル)の外国選出馬がJRAから発表された。4頭は英国馬。 インエグザイル(セン4歳)、リーガルパレード(セン5歳)、シリアスアティチュード(牝3歳)、タックスフリー(セン7歳)
JRAは8月12日に裁定委員会を開き、内田博幸騎手(39歳、美浦・嶋田潤厩舎所属)に対する騎乗停止処分を決定した。期間は8月22日から8月30日まで開催日4日間。8月8日に行われた英シャーガーカップに出場した内田博騎手は、鞭の不適切使用により、ブリティッシュホースレーシングオーソリティー(BHA)裁決委員から騎乗停止処分(8月22日〜8月30日)の制裁を受けていた。