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先日、一泊二日の出張で東京へ行った。業務終了後は例によって数人で深夜まで飲酒。翌日這うように関西へ帰るのはいつものことだが、新幹線に乗る直前に上司から指令電話が入った。本来は私が対応すべき案件ではないが、流れでこちらに回ってきたもので、やむなく後輩の担当者に携帯メールでその指令を伝達。二日酔いのために文章がぞんざいになったが、さほど気にもかけずに送信。すぐにのぞみに坐り込んで向かい酒だと昼間から缶ビール(この日は休日出勤でこの時間は業務終了後−念のため)をブシュッと開けた。その瞬間ポケットがブルブル。後輩からの返事メールだろうと思ってビールをひと口飲んだあとに携帯電話に目を通して凍てついてしまった。「よう判らんメールが届いたけど、誰かと間違っとるんちゃうか?」の返事は小社の強面(失礼)のえら〜い重役A氏から。握り締めていた缶ビールは力なく床に落下。全身が硬直した。慌てて「生来のそそっかしさが原因とはいえ、大変、大変お騒がせしました。汗顔のいたりで……」と謝罪&釈明メールを送ったところ、再度「きいつけや」との短文関西弁メールが。この五文字短文関西弁メールがなんとも凄味十分。激しい頭痛に襲われた。数分後、落とした缶ビールの行方を探してみると、口を開けたままの旅行用バッグの隙間に見事なほどスッポリと収納されていた。奇跡的である。こんなことなんかに残り少ない運を使いたくないよなと独り言を呟きながら残りを一気に飲み干した途端にすぐ寝込んでいた。反省がないところにミスは繰り返される。
ケアレスで間抜けなミスはその後もつづく。数日前にライターBさんから笑いながらの電話が入った。その内容は「いま、私の携帯電話にファックスが送られようとしているんですけど、これって物理的に無理ですよね」というもの。仕事の合い間に著者校正用に初稿をファックスしたところ、Bさんのご自宅のファックス番号ではなく携帯電話に原稿が送られようとしているとのこと。しかも、小社のファックスは相手の都合(使用中など)で送れなかった場合は何度も自動的に送り直そうとする機能がある。よってライターのBさんは1回目こそ私のミスと気付いてスルーしたが、2度3度とつづいたため呆れ果てて連絡してきたようだ。電話で自分の失態を知った私はファックスの自動再送システムを力攻め(意味不明)でストップさせたが、相手からは「村上さんて時としてイメージと違うことをして楽しませてくれますね」という不本意なひと言がグサリ。傷ついた。他にも東京の友人に「次にそっちに行くときは時間をつくるから、一緒に飲もうぜ」と留守電を入れたつもりが、後日に確認すると相手の番号を間違っていた。あまりみっともなくて間違った相手に謝罪していないが、もし携帯電話の番号が以前と変わっていないなら、大変失礼しましたG藤H輝騎手。今後はミスを繰り返さないように重々気をつけると同時に、私のミスに対してリアクションを起こさず放置してくれた優しさには感謝している(汗)。
忙しい忙しいとは言っても本当に多忙なのは週の半分ぐらい。それも一定の時間帯に集中していて、それ以外の時間帯は結構ヘラヘラと過ごしているのが実情。あれこれチョンボを繰り返すのはほとんどが多忙時間帯になっており、歳を重ねたことで集中力や判断力が確実に減退しているのは疑いようがない。先日は馬券の買い間違い(PCの打ち込み間違い)で大魚いや、雑魚を数匹逃がしたが、最近はこういったことに対しても無頓着になってきている。勤勉なサラリーマンを装ったこのいい加減な生活を続けるべく、6月末にJRと地下鉄の通勤定期を新たに半年間更新したが、このままの流れで半年を過ごすことに少々嫌悪感があった。7月下旬には57回目の誕生日を迎える身として、現状はあまりに情けない。JRAは7月19日(土)〜9月7日(日)の期間を“JRAサマーステージ”として3連単の全レース発売に踏み切ると発表した。期間限定でのテストケースのようだが、超大穴3連単を独り占めする可能性が出てきたことを否定はしないものの、そんなことを考えるよりもまずは身辺のトラブルを減らして集中した日常を送ることが最優先。上半期の馬券成績が過去に例がないほど悲惨だっただけに、今後は“ノーミス・ノークライ”を目標にしながら、馬券でのクリーンヒットも確実に決めたい。
競馬ブック編集局員 村上和巳
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