・エイシンパンサー ・エーソングフォー ・ペプチドルビー ・ミゼリコルデ ・ラベ ・レジネッタ
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先週の原稿をアップしてから数日の間に何件かの問い合わせ&お叱りメールを頂いた(汗)。いつものことながら、なんというかまあいい加減なレベルの原稿を書き殴ってばかり。読者の方からの問い合わせにもほとんど返事を書くことのない私(この原稿に関すること以外、つまり競馬についての問い合わせにはできる限り丁寧に対応しているつもり)だが、今回は自分でも構成のまずさや独りよがりの部分が多いという自覚があったので、反省の意味も込めて届いたご意見をいくつか紹介しておこうかと思う。
「話題がレイナードスキナードの曲からスタートしているっていうのに、肝心のそのグループの説明がされないままに話が勝手に変わっている。オールマンBBに続くサザンロックのビッグスターになったストーリーとその後の彼らのこともきちんと紹介すべきでしょう」(京都市Cさん)
「レイナードスキナードのロニーヴァンザント(とスティーブゲインズ)も飛行機事故で死亡している。夭折でもなく、功成り名を遂げてでもなく、何と言うか全盛期の悲劇だった。その点に触れられていなければ、あの原稿は成立しないのではないか」(東京都Fさん)
ご指摘の通りで返す言葉もない。実は私自身もこのバンドについての説明と個人的印象などを続編として翌週に書くべきではないかと考えていた。なのに、このふたつのメールを紹介することですべてを片付けて楽をしようと考えていると、追及の手は更に伸びてきたのである(冷や汗)。
「独断ながらと書いてあったにせよ、なにを根拠にあの時期のジョンレノンをピークをすぎたミュージシャンと決めつけるのか。彼は年齢や常識を超えた人間だったはず」(広島市Sさん)
無責任というか思慮浅薄というべきか。いかに個人のお気楽原稿とはいえ、言葉足らずのものや誤解を招く可能性のある表現等を慎むべきなのは当然。原稿がアップした水曜日の午後の段階で私自身も『ピークをすぎた後』は『頂点を極めた後』だったかと考えていたのに“まあいいか”と軽く流してしまっていた。この性格が災いを生むことになり、抗議メールは更に競馬ファンまでにも広がっていくのである(大汗)。
「テンポイントを切れる馬の代表のように書いていたが、全盛期のあの馬は重厚で盤石な強さがあった。あの表現は的を外れていると思う。それに、骨折の原因が切れすぎる故ではなく、冬場に66.5キロという常識では考えられない斤量を背負わされたことではないか」(神戸市Tさん)
胸を張って大声では言えないにせよ、私にも一応は競馬のプロフェッショナルであるというささやかな自負はある。テンポイントの本質的な強さは驚異的な瞬発力に集約されているという持論をここで曲げる訳にはいかないのだ。一般的には力任せにトウショウボーイをねじ伏せた1977年有馬記念の記憶が鮮明なのだろうが、あれはまさに頂点を極めた瞬間の姿。私のなかでは貴公子と呼ばれた3〜4歳時の繊細な印象がテンポイントの真の姿なのである。まあ、このあたりの解釈の違いについては個々のイメージを尊重するということでご理解願いたい。ただ、背負っていた66.5キロが想像を絶する酷量だったという思いは私も同じである。
今後に向けての反省の意味も込めて読者の方からいただいた“ダメ出し”(もう死語かも?)メールを紹介したが、ご存じの通り反省がその場限りで実にならない私のこと。これからもこのコラムで思いつくままの文章を書くことになるだろう。返事を差し上げることはまずないが、抗議、反論、お叱りの類いのメールでも必ず一度は目を通しているので、ご意見のある方はいつでも下記の住所、もしくはアドレスまでどうぞ。なお、採用するかどうかは判らないが、昔話で特定の馬を取り上げて欲しいというリクエストもOKである。
〒520-3047 滋賀県栗東市手原2丁目6-6 競馬ブック編集局 info@keibabook.co.jp
どちらも件名に「編集員通信」と記すようお願いします。
競馬ブック編集局員 村上和巳
◆競馬道Onlineからのお知らせ◆ このコラムが本になりました。 「トレセン発 馬も泣くほど、イイ話」⇒東邦出版HP