・スターキングマン ・タイムパラドックス ・リミットレスビッド ・タイキエニグマ ・シーキングザダイヤ ・メイショウボーラー ・アジュディミツオー ・ヴァーミリアン ・カネヒキリ ・タガノゲルニカ ・サンライズバッカス
おじいさん 「おばあさんや、いまのレースを勝ったのはディープインパクトじゃなかったかい?」 おばあさん 「なにをいってるんですか、おじいさん。勝ったのはディープインパクトじゃないですか」 おじいさん 「そうだったのかい。私はまた、ディープインパクトが勝ったのかと思いましたよ」 これは昔ラジオで聴いた落語番組(だったと思う)の一部を競馬ネタにアレンジしたものだが、高齢化がすすむ社会と同様に、弊社の一部でも怪しい会話が繰り広げられている。もちろん、プロの世界である以上、馬に対する認識はきちんとできているが、馬名や細部のデータに対する記憶は曖昧になっているのだ。 A 「先週勝ったカルナ……なんとかっていう藤沢則厩舎の馬、強かったな」 B「内々で我慢させて直線で抜け出すええ勝ち方したカルナバリーナやな。あれ将来性あるわ」 C 「馬名は正確にはカルナバリート。その意味はフォルクローレの代表的なリズムということです。ちなみに、そのカルナバリート号は裂蹄になったのでしばらくは休養するみたいですよ」 A 「裂蹄になったのか、あのカバリエリ……なんとかっていう馬。もったいないな」 B 「一応話としては判ったが、それはそうとして、なんやねん、そのフォルクローレってのんは」 C 「フォルクローレってのは南米のスペイン語系音楽の総称です。民俗音楽のことで、まあ日本でいえば民謡みたいなものと説明すれば理解してもらえますかねえ」 A「ふう〜ん、なんとなく判ったわ。でもあのカルバナリートって南米産じゃないわな」 B「ちゃう、ちゃう。カルバナやなくてカバルナ……、なんやったかな」 C「JRAのホームページで調べればそれぞれの馬名の由来がきちんと説明されていますよ」 AB二人揃って 「ワシらパソコンよう使わんからなあ」 C 「…………」(会話の輪から抜け出して、黙ってその場を立ち去る) とまあこんな会話が日常において頻繁に繰り返される。私を含めてそれ以上の世代にはパソコンをいかに効率よく活用するかというのが大きなテーマになってくる。かく偉そうに語る私だが、パソコンがフリーズするとすぐに周囲のMやSやAに「あかん、誰か見てくれ」と泣き言を入れる。要するに常に他人の力に頼っているのだから、対パソコンにおいてレベルアップするわけもない。困ったもんだと我ながら思う。 しかし、昔の思い出をまとめたり、過去の馬についての原稿を書くときにパソコンを活用すればいとも簡単に対応できる。つい数年前までは保存してある昔の週刊競馬ブックや優駿を何冊も引っ張り出して数時間もページをめくる作業を繰り返し、必要なデータをそれぞれコピーして収集。それでなんとか原稿を書き終えた。それがいまやネットでちょっと調べればすぐに必要なデータが取り込める時代なのである。上記のJRAのホームページを活用する手もあれば競馬ブックのホームページを利用する手だってある。時間も手間も限りなく短縮できる効率のいい時代になっているのだ。これを生かさない手はない。 競馬ブックでは『競馬ブックweb』と『競馬ブックwebライト』という二種類の競馬データベースがある。それぞれのニーズに応じた選択が可能で、これをうまく活用すれば競馬知識が豊かになるのは当然のこととして、馬券の的中率も向上すること受け合い(?)。もちろん有料ではあるが、それ相応の価値があるのは間違いない。恥ずかしながらこの私も使っていて、記憶力の衰えが目立つ世代にはとくに有効である。 自分の立場も考えずにこのコーナーではいつもお気楽なネタばかり取り上げてきた私。ときには愛社精神のもとに所属組織のCMでもしてみようと思い立ってここまで書いてみたが、こんな頼りない私の紹介記事でどこまで興味を持ってくれる読者の方がいることか。そう考えると頭が痛くなるが、まあ、それはそれとして、少しでも関心のある方はぜひ競馬ブックホームページをご覧ください。 最後にもうひとつCMを。2回京都5日目に競馬ブック本紙が準パーフェクトを達成した。「そう荒れなかったからな」という声もありそうだが、4レースの4670円、11レース4080円をきちんと的中。馬単の時代に1日11レースを的中させるというのは至難の業でもあるのだから、たまには自画自賛していいだろう。この調子なら今年のG1第一弾・フェブラリーSもいい予想が期待できそうだ。ファンの方はご注目ください。
競馬ブック編集局員 村上和巳 ◆競馬道Onlineからのお知らせ◆ このコラムが本になりました。 「トレセン発 馬も泣くほど、イイ話」⇒東邦出版HP