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日本勢は不振、デュランダルの5着が最高 |
12月12日(日)、香港のシャティン競馬場で香港国際競走が行われた。1日で4つのG1を施行する豪華番組のメインとなる香港カップ(芝2000m)に挑戦したダンスインザムード(牝3歳、美浦・藤沢和厩舎)は折り合いを欠き13着に終わった。勝ったのは愛の3歳牝馬アレクサンダーゴールドラン。香港マイル(芝1600m)はドバイのファイアブレークが3番手から抜け出し、発馬で挟まったデュランダル(牡5歳、栗東・坂口大厩舎)は直線大外を追い込んだが伸び切れず5着、テレグノシス(牡5歳、美浦・杉浦厩舎)はしんがり14着。香港スプリント(芝1000m)は地元の大本命馬サイレントウィットネスが無敗の13連勝で昨年に続く連覇を達成、サニングデール(牡5歳、栗東・瀬戸口厩舎)は7着、カルストンライトオ(牡6歳、栗東・大根田厩舎)は14着。日本馬の出走がなかった香港ヴァーズ(芝2400m)はジャパンC6着の英国馬フェニックスリーチが制している。
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柴田善騎手JRA通算1500勝達成 |
12日の中山競馬第7Rでスプリングドリューに騎乗して1着となった柴田善臣騎手(38歳、美浦・フリー)は、11783戦目でJRA通算1500勝を達成した。これはJRA史上8人目、現役では岡部幸雄騎手、武豊騎手に次いで3人目。重賞ではこれまでに64勝。この中にはG1での5勝が含まれている。
柴田善騎手 ひとつひとつ積み重ねてここまでこれたので、どのレースにも思い出があります。いい馬に乗せてもらっていますから、もっと勝っていなければいけないので、そこが今後の課題です。まだまだ未熟だと思っていますが、ファンの皆さんの声援に応えられるよう、これからも頑張っていきます。
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武豊騎手年間200勝達成 |
12日の中山競馬第3Rでゴールドルパンに騎乗した武豊騎手(35歳、栗東・フリー)は1着となり、昨年に続き、自身2回目となるJRA年間200勝(864戦目)を達成した。これまでJRA年間200勝を達成したのは同騎手のみ。なお、昨年の200勝達成は849戦目だった。
武豊騎手 200勝が今年の目標だったので達成できて嬉しいです。これからも与えられたレースひとつひとつ騎乗していきたいと思います。
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山内調教師JRA通算500勝 |
11日の阪神競馬第3Rでロードマジェスティが1着となり、山内研二調教師(栗東、55歳)が1989年3月4日の開業以来、4205戦目でJRA通算500勝を達成した。重賞勝ちは95年の宝塚記念(ダンツシアトル)、96年の皐月賞(イシノサンデー)などG16勝を含む37勝。
山内師 500勝を目標に頑張ってきたわけではないが、ここまでこれたのは馬主さんをはじめ、厩舎スタッフのおかげだと感謝している。
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サンデーサイレンス年間最多勝利達成 |
今年で種牡馬デビュー11年目を迎えるサンデーサイレンスが、11日の阪神競馬第10R境港特別(ストラタジェム)で今年304勝目を挙げ、JRA年間最多勝利記録を更新した。これまでの記録は昨年、自身が達成した303勝。また、ストラタジェムの勝利により、同馬の産駒はJRA通算2050勝となった。サンデーサイレンスは02年8月19日に衰弱性心不全のために死亡しており、来年2歳を迎える産駒が最後の世代となる。
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ミネラル塩から禁止薬物JRA馬は陰性と判明 |
9日、公営の大井競馬が納入していた競走馬飼料添加物である「軽種馬用総合栄養ミネラル・塩」から禁止薬物のカフェインとテオブロミンが検出されたため、大井競馬は10日に予定していた開催を中止した。
9日午後4時に競走馬理化学研究所から同添加物にカフェインとテオブロミンの陽性反応があったとの報告を受けたJRAは、東西トレーニングセンターの同添加物納入状況を調査した結果、美浦トレセンの10厩舎に問題の「軽種馬用総合栄養ミネラル・塩」が納品されていたことを把握(栗東トレセンの使用厩舎はなし)。10日午後5時30分から該当する調教師10人に事情を聴くとともに、10厩舎が先週11、12日に出走を予定していた44頭の薬物検査を直ちに実施した。
検査の結果、44頭全馬が陰性反応だったため、JRAは出走を取り消すことなく、発表済みの出馬表通りに競馬を実施した。禁止薬物が混入した経緯については現在調査中。JRAは今後、競走馬理化学研究所の証明書なしでは納品できないようにするなど指導を強化する方針。なお、先週までの出走馬がこの添加物の塩を摂取していた可能性もあるが、レース後の理化学検査ではすべて陰性だった。
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来年より制裁基準を改定 |
JRAは8日、騎手の進路の取り方に対する制裁基準を改定し、来年1月1日から実施することを発表した。
これまで走行妨害に対する制裁は、過失の程度に応じて「騎乗停止2日」か「同6日」のいずれかだったが、来年1月からは「制裁なし(不可抗力によるもの)」、「騎乗停止2日(偶発的なもの)」、「同4日(不注意によるもの)」、「同6日以上(重大な過失によるもの)」に改定される。過怠金額も、現行の2万円は3万円、3万円は5万円、4万円は7万円、5万円が10万円に増額され、現行の過怠金10万円に該当する違反行為には過怠金ではなく、騎乗停止2日を科すことになる。
また、着順確定時の騎手の整列の廃止と、平地重賞のパトロールビデオの公開(現在はG1のみ)も同時に発表された。
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坂口則師JRA通算400勝 |
12日の中京競馬第4Rでチョウノゾミが1着となり、坂口正則調教師(栗東、56歳)が1985年7月1日の開業以来、4574戦目でJRA通算400勝を達成した。重賞勝利は90年のオークス(エイシンサニー)のG11勝を含む15勝。
坂口則師 オーナーに恵まれたことや、スタッフの努力のおかげでここまでくることができました。これをひとつの通過点として、これからも頑張ります。
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メジロファントム、リンドプルバン死亡 |
79年の東京新聞杯など5勝を挙げ、現役引退後は東京競馬場の誘導馬として活躍したメジロファントム(29歳)が11日9時30分、繋養先のJRA日高育成牧場で老衰のため死亡した。同馬は有馬記念に5年連続出走(2着1回)し、天皇賞にも6度挑戦(2着2回)。その息の長い競走生活に多くのファンが声援を送った。また、80年鳴尾記念勝ち馬リンドプルバン(28歳)は6日、心不全で死亡した。 |
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田中勝、デムーロ、村山、佐久間騎手騎乗停止に |
11日の中山競馬第7Rで5位入線の田中勝春騎手、12日の中山競馬第3Rで3位入線のミルコ・デムーロ騎手、12日の中京競馬第10Rで6位入線の村山明騎手、12日の阪神競馬第12Rで3位入線の佐久間寛志騎手はそれぞれ最後の直線で他馬の進路を妨害したとして、10着、15着、12着、8着に降着となった。4騎手とも、04年12月18日から05年1月8日まで(開催日6日間)騎乗停止。
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大種牡馬ノーザンテースト死亡 |
82年から92年まで11年連続でリーディングサイヤーに君臨した大種牡馬ノーザンテーストが11日午後3時20分、繋養先の社台スタリオンステーションで老衰のため死亡した。ノーザンテーストは71年、カナダ産。現役時に仏G1ラフォレ賞などを制し、通算20戦5勝の戦績を残した。引退後は76年〜99年まで日本で種牡馬生活を送り、中央競馬通算勝利数(1754勝、現在はサンデーサイレンスに次ぐ2位)、最多リーディングサイヤー(11回)、連続年勝利記録(26年連続勝利中)などの数々の記録を樹立。86年の日本ダービー馬ダイナガリバーなど10頭のG1級勝ち馬を輩出した。
社台スタリオンステーション代表・吉田照哉氏 今日の日本産馬のレベルアップはノーザンテーストの存在抜きには語ることができません。数々の名馬を輩出し、また国際化に向けた礎としてのその貢献に、社台グループの枠組みを越えて感謝したいと思います。どうか安らかに……というのが、今の偽らざる心境です。
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武豊騎手海外通算100勝達成!国際騎手選手権でも同点優勝 |
8日、香港ハッピーヴァレー競馬場のインターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップに参加した武豊騎手が、第1戦をチェリッシュトで制し、JRA騎手史上初となる海外通算100勝を達成した。レースは後方のインを進み、直線馬群が開いた一瞬の隙を見逃さず、外目から追い出して加速。最後は左手で小さくガッツポーズをしながらゴールを駆け抜けた。同騎手は89年9月2日に米国で初勝利を挙げてから挑戦15年目の快挙。国際競走のために現地入りしていた福永祐一、池添謙一騎手らが声援を送る中、チャンピオンシップでもスミヨン騎手と同点優勝するおまけつきとなった。以下は同騎手のコメント。「国内外でたくさんの方に応援していただいた結果、これだけの数字を積み重ねることができました。ただ、これに満足する気はありません。これも通過点になるように、今後も世界中で頑張っていきます。応援よろしくお願いします!」
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