ＪＲＡは18日、2005年度のＪＲＡ競馬開催日程を発表した。恒例の１月５日の東西の金杯から始まり、８、９、10日の変則日程を終えると平常通りに。９月第３週には月曜の祝日を利用して阪神、札幌競馬を施行。今年は創設50周年事業の一環として同日施行となったジャパンＣダート、ジャパンＣは従来通り土、日に組まれた。有馬記念は12月25日。注目されるのは、春秋の天皇賞への外国馬の出走が可能となること（５頭）。その他の主な変更点は以下の通り。
◆国際競走を増加……春秋の天皇賞をはじめ、国際競走が新たに36競走増加され、計58競走に。今後、段階的に増やされ、07年には111競走となる予定。
◆クラシックマル外枠を拡大……桜花賞、皐月賞、オークス、日本ダービー、菊花賞のマル外枠を４頭に拡大。08年には各競走７頭まで出走可能になる予定。
◆３歳重賞（芝）好走のを優遇……中央の３歳重賞（芝）で好成績を収めたを優遇。
（１）春の３歳重賞（芝）１着→春の３歳Ｇ１およびそのステップ競走に出走申込みが可能。
（２）ＮＨＫマイルＣ２着以内→オークス、ダービーへの出走申込みが可能。
（３）春の３歳Ｇ１２着以内→秋華賞または菊花賞と、そのステップ競走に出走申込みが可能。
◆８頭以下でもワイドを発売……４頭以上ならワイドを発売。８頭以下で発売されていた「枠連」を「馬連」として発売。
◆新たな電話投票システムを導入……即日加入でき、競馬開催日の入金が可能なインターネット専業銀行（ジャパンネット銀行）と提携し、新たな電話投票方式を夏季から導入。

　20日の東京競馬第11Ｒ東京スポーツ杯２歳Ｓで、蛯名正義騎手（35歳、美浦・フリー）はスムースバリトンに騎乗して１着となり、1987年のデビュー以来18年目、10285戦目でＪＲＡ通算1300勝を達成した。これは史上13人目、現役では６人目。ＪＲＡ重賞ではこれまでに67勝を挙げており、うちＧ１では天皇賞・秋、ジャパンＣ、オークス、菊花賞、有馬記念、天皇賞・春、安田記念、マイルＣＳ（２回）など11勝している。
　 蛯名騎手　1300勝という区切りを重賞で飾ることができました。嬉しいですね。これからも一つ一つを大事にして乗っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

　20日の京都競馬第２Ｒ２歳未勝利戦に出走したエイシンドーバー（牡２歳）が１着となり、湯浅三郎調教師（68歳、栗東）が76年７月１日の厩舎開業以来、6635戦目にしてＪＲＡ通算500勝を達成した。中央競馬史上95人目、現役では21人目。重賞では、アリーナオーによる81年阪神大賞典、82年京都記念（春）、ヤマヒサローレルによる93年、桜花賞、オークスＴＲの４歳牝特（Ｇ２）２勝など９勝を挙げている。

　20日の京都競馬第８Ｒで渡辺薫彦騎手(29歳、栗東・沖厩舎所属)がマンジュデンツルギに騎乗して１着となり、94年３月５日の初騎乗以来3535戦目でＪＲＡ通算200勝を達成した。重賞勝ちは99年菊花賞(ナリタトップロード)のＧ１を含む８勝。
　 渡辺騎手　200勝達成は嬉しいですが、あくまで通過点でしかないと思っています。これから一層ペースアップして頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。

　デットーリ、デムーロ、ファロン騎手らも出場する第７回インターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップ（12月８日、香港、ハッピーバレー競馬場）に、日本からは武豊騎手（35歳、栗東・フリー）が出場することになった。武豊騎手は５年連続での出場。

　９日に水痘および髄膜炎のために入院した安藤勝己騎手（44歳、栗東・フリー）は17日に無事に退院したが、20日、21日の騎乗は見合わせた。

　ダート格付け委員会は16日、2005年のダート競走の暫定格付けを決定した。廃止が決定している高崎競馬場の群馬記念、及び宇都宮競馬場のとちぎマロニエＣの２競走の実施予定がなくなり、暫定格付け競走数は2004年より２つ少ない54となった。内訳はＧ１/11、Ｇ２/12、Ｇ３/31。

　ＪＲＡは15日、12月19日に中京競馬場で行われるＣＢＣ賞（Ｇ２、芝1200ｍ）への外国馬予備登録はなかったと発表した。

　20日の東京競馬第10Ｒ相模湖特別は14番人気タツショウワが１着となり、４番人気スイートチャームが２着、12番人気カネツテンビーが３着（同着）となり、３連単（３）（１６）（７）は285万7890円を記録した。これはＪＲＡ史上最高払戻金額。的中票数は54票、3360通り中2680番人気だった。なお、カネツテンビーが単独で３着だったなら同３連単は571万6290円だった。

　12月12日に香港シャティン競馬場で行われる香港スプリント（Ｇ１、芝1000ｍ）に登録していたカルストンライトオ（牡６歳、栗東・大根田厩舎）、サニングデール（牡５歳、栗東・瀬戸口厩舎）２頭が香港ジョッキークラブの招待を受諾した。