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栗東市の一大プロジェクトとして『芸術文化会館さきら』が誕生してもうすぐ5年。音楽、演劇を筆頭にした多彩な文化の拠点としてはもちろんのこと、多目的なイベント会場としても幅広く活用されている。私自身もライヴや展示会で何度か顔を出したが、単なる文化の発信地としてだけではなく、地域文化の育成や人作りという部分にも力を注いでおり、ここにきてしっかりと地域に根を下ろした感がある。
そんな『さきら』で5月29日に『優駿の蹄跡(あしあと)』〜東京優駿平成絵巻〜というスペシャルイベントが開催される。平成元年から昨年までの日本ダービー優勝馬のゼッケン、優勝レイ、勝負服、レース写真パネル、馬具等の様々な品が展示され、当日は第1部で講談『平成版・東京優駿縁起』(原作・小林常浩、講談・旭堂南太平洋)が、そして第2部ではトークショー&チャリティオークションが行われる。この第2部には平成13年度の日本ダービー馬・ジャングルポケットを管理していた渡辺栄元調教師他、数人のゲストが登場して第71回ダービーの勝ち馬予想も行うというのだから、競馬ファンなら誰でも参加したくなる楽しいイベントだ。
お祭り好きな私としては飛び入りででも是非参加したい気持ちだが、開催日が土曜日なら、開演が13時30分。ダービー週の土曜午後といえば、猫の手も借りたい時間帯。断念せざるを得ないが、その悔しさを『さきら』のアシスタント・プロデューサー駒井正史さんに愚痴りつつ、電話で今回の企画について説明してもらった。
「私自身が競馬ファンのひとりなので、馬の素晴らしさを多くの人に知って欲しいという気持ちで企画しました。日本中のいろんなところから、たくさんの人にきてもらって、栗東という町をよく知って欲しいという気持ちもあります。以前の企画で九州の宮崎から駆けつけてくれた方が、アンケートに激励の言葉を残してくれました。あんなふうに見知らぬ人と心が通じ合えたときは、この仕事をやっていてよかったなとしみじみ思います。不況が続いているのでなかなか思うような企画ができませんが、徐々にでもリピーターの数が増えているのは嬉しい限りですし、励みにもなります」
最後に、このコーナーの読者にだけ、駒井さんが教えてくれたチャリティオークションのお宝の一部を紹介しておく。
(1)トウカイテイオー記念ティーカップ(有馬記念―これは高価?)
(2)ジャングルポケットのデザインベルト(同馬の勝負服をあしらったお洒落なもの)
(3)WSJS記念ジャンパー(昨年のワールドスーパージョッキーズシリーズ参加騎手だけがもらえた貴重なもの)
(4)ネオユニヴァースの2冠パネル(どちらもミルコ・デムーロ騎手のサイン入り)
(5)競馬ブック提供のパネル等。
交通アクセス等詳細については『さきら』ホームページで。
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競馬ブック編集局員 村上和巳
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