6月15日から始まった北海道シリーズの4カ月にわたるロングランを無事に終えた井尻、橋本、牟田の関西スタッフが10月3日に帰社してきた。いっぺんに編集局は賑やかになる、と同時に部屋も狭くなった感じ。今夏初めて本紙担当としての才能を問われる立場で臨んでいた牟田は、戸惑い苦しんだようだった。口には出さないが先々のためにはいい体験となったはずだ。今回思うままにならなかったこと諸々の反省すべきは反省して、どう埋め合わせるか課題を抱え来年の6月まで取り組んで行くことだろう。
北海道組が帰ればすぐさま秋のG1シリーズも始まる(スプリンターズSはひと足先に終了しているが)。トレセン内のムードも一段と活気を帯びてきた。3歳未勝利戦は4回京都の番組からなくなる。その分は10月5日から始まる福島競馬の方で1日8鞍平均で組み込まれ補われている。馬券的には最も難しいのが未勝利戦で、それだけ荒れる可能性が大きい。穴党にとっては高額馬券の猟場。目の前からその対象がなくなりいささか物足りぬ秋の訪れ、というところかも。
4戦無疵のまま階段を登ってきているファインモーションがいよいよG1連峰の取っかかり秋華賞に着手するにあたり、フランスから帰国した武豊を鞍上に配した。3連勝中の1000勝ジョッキー松永でも事足りていると思うのだが……。スーパーホースにはスーパージョッキーをということで、沈滞ムードから脱却しつつある現状をより促進する役割を担おうという心意気の表れとも受け取れるコンビ復活。G1レースは、強い馬がそれに見合ったレースをしてくれることを望んでいる人が大半だから、この乗り替わりに不平をいう人は少ないだろう。ダービー1、2着馬の欠場で地味になりそうな菊花賞までも、華やぎ色に染めてくれへんかなァ。
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