〈 ところで皆さん 〉
1998年の中央競馬は有馬記念を最後に終了しました。年度代表馬は、タイキシャトルなのか、セイウンスカイなのか。注目を集めるところです。 武豊騎手が自分の年間最多勝記録168勝を更新しました。本人が自分の持っている記録を破る。このケースはそう目立ちません。もし、これが、他の騎手によるものなら、もっともっと話題が沸騰する筈です。 阪神3歳牝馬Sはスティンガーが勝って、エイシンレマーズが2着でした。このエイシンレマーズという馬、3戦目1200mのもみじSを勝った時に、3〜4角にかけて使った脚は正しく一流オープン馬のそれでした。“ヨシッ、この馬ととことん付き合おう”。私、決心しました。 そんな私ですから、1600mの阪神3歳牝馬Sでは、エイシンレマーズは検討の外にありました。ところが、直線凄い脚で差して来て2着。ア然、ボー然でした。何故1400mで止まった馬が1600mで走ったんだろう。 どのケースも、馬に能力があればこそとも言えますが、競馬における騎手の役割、騎手の手腕を痛感させられた12月の競馬でした。レースが見える騎手、考える騎手の発見は有力な馬券戦術といえそうです。 〈ところで皆さん〉。芝で圧倒的なスピードを誇る平成9年の桜花賞馬キョウエイマーチに、ダートGIのフェブラリーS(1600m、東京競馬場)挑戦のプランがあります。このキョウエイマーチ、ダートは2戦2勝。新馬のデビュー戦が2着のエリモシテンオー(その後、ダートで5勝して現準オープン)に大差(1.7秒)勝ち、3戦目の4歳500万特別が2着のタガノラピスに10馬身差。ヒョッとするとダートの怪物かも知れませんよ。1月31日を楽しみにお待ちください。 (競馬ブック関西デスク・井戸本征彦) |
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