編集員通信


〈 ところで皆さん 〉

 私、馬連3990円の函館3歳Sの馬券を取りました。本命のリザーブユアハートからではなく、2着のマイネレジーナから4点買ってバッチリでした。このマイネレジーナ、16頭立ての8番人気でしたが、けっこう自信がありました。

  95年のプラウドマン、96年のマイネルマックス、よく似た傾向を持っているんです。この3頭とも、前走で1200メートルを走っていること。差して1200メートルで連対していること。函館の場合、新馬戦は1000メートルが多いのですが、3歳Sは1200メートル。僅か200メートルの違いでもデビューしてすぐの3歳馬には、あと1ハロンの辛抱がキツイのです。

  マイネレジーナの場合、2つの条件を満たすとともに、最後の1ハロン12.0秒というレース(普通は12.5〜12.8秒)を差し切っているんですから、大したもの。これだけで飛びつきました。

〈ところで皆さん〉

  今週は京都で小倉3歳Sが、新潟では新潟3歳Sが行われます。小倉3歳Sは1200メートル、新潟は1400メートルです。そこで、探してみましょう穴馬を。函館3歳S勝ちのリザーブユアハートが大本命。前走で1200メートルを差し切っているのですから、異論を挟む余地はありません。

  コウエイロマンは前走、1200メートルを逃げ切り勝ち。最後の1ハロンが11.5秒という素晴らしいものでした。こちらも文句なしです。この2頭が人気を二分するでしょうが、馬券的な妙味はありません。狙いは、エイシンレマーズとゴッドインチーフの2頭です。

  エイシンの方は、1200メートルの初戦を2番手から抜け出しました。最後の1ハロンが12.1秒。有資格馬です。ゴッドの方は、1400メートルの初戦。4角9番手から差し切りました。最後の1ハロンが12.3秒。距離、内容を考えるとこちらが上という気もします。新潟3歳Sの方は1400メートルですから、2つの傾向がより重要になってくる筈です。

  推奨馬はロサードです。初戦勝ちが1400メートル。実際に距離を経験しているのは大いに有利です。そのレースの最後の1ハロンが12.7秒。ちょっと物足りませんが、ゴール前で外へフラつきながらの差し切りでした。時計以上の何かを持っている馬、という気がします。姉がデイリー杯3歳S勝ち、オークス4着、秋華賞3着のロゼカラー。血統的な魅力も大です。

(競馬ブック関西デスク・井戸本征彦)

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