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編集員通信
競馬ブック編集員が気になる事柄にコメント
読者の声






 

◆“読者の声”

  従来は投書や電話が主体だった読者の方からの問い合わせが、最近は時代の変化とともにメールによるものが断然多くなってきた。『新聞の読み方が判らない』といった初心者の方の声にはじまり、『週刊誌の特集記事のあり方について』といった専門的なご意見、そして『競馬とiモードの今後』といった長期的な展望をテーマにした壮大なものまで、さまざまな意見が栗東編集局に届けられてくる。編集部の“質問&苦情”担当の私は連日、ない頭をひねりつつあれこれ対応に追われている。

 『中京開催の時に気になったことがひとつ。あるレースのほとんどの出走馬が休み明けでした。グリーンチャンネルの解説者が優先出走権の関係でこうなったと話していました。平場でも優先出走権というものがあるのでしょうか。馬券作戦の参考にしたいので、是非教えてください』

 最近のメールでいちばん多いのがこういった類の優先出走権がらみの質問。いい機会なのでここで説明しておこうかと思う。

《未勝利戦》
(1)新馬出走後に初めて未勝利戦に出走する馬。
(2)過去4節以内の前走において3着以内の成績を収めた馬。
(3)初出走馬。
(4)前走から出走間隔の長い馬。
なお、節とは出走間隔の単位で、原則的としては「土曜日から翌金曜日まで」を同じ節とする。

《500万》
(1)過去4節以内の前走において3着以内の成績を収めた馬。
(2)JRAに初めて出走する地方転入馬。
(3)前走から出走間隔の長い馬。
なお、(1)(3)においては、賞金0の馬を含まない。

 以上が未勝利、500万条件の優先規定((1)から数字の若い順に出走権が発生する)である。1000万、1600万条件に関しては賞金と関係なく五分の抽選となり、オープンでは獲得賞金で選別される。ただ、1000万、1600万では一度除外されると優先出走権が発生するが、オープンではレースの種類によって優先権が発生する場合とそうでない場合とがある。

 いろんな問い合わせのなかには喧嘩腰のものや明らかに嫌がらせ目的と思えるものもある。カチンとはきても『ファンあっての競馬であり、読者あっての競馬ブック』そう自分に言い聞かせてなるべく冷静に対応するよう努力している。この担当になって2年数カ月。徐々に髪の毛に白いものが混じり、自慢の口も滑りが悪くなって少々衰えてはきたが、まだしばらくは“質問&苦情”担当の任務が続きそうだ。読者の方、今後もどうぞお手やわらかに。


競馬ブック編集局員 村上和巳


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