11月27日、ＪＲＡより2003年度の競馬日程が発表された。概要は以下のとおり。

　Ｇ１ではジャパンカップの出走可能頭数が16頭→18頭に増え（外国招待馬は現行どおり10頭）、オークスの外国産馬の出走が可能に（２頭以内）。ファンサービスの推進として、３連単導入の検討も進めると発表している。
　東西とも例年どおり１月５日から始まるが（関東は中山金杯、関西は京都金杯）、例年のような変則日程ではなく、１週目は日、月曜、２週目からは通常どおり土、日曜の開催。東京競馬場のスタンド改修工事に伴い、平年の第１回東京競馬（１、２月）は第２回中山競馬として代替されるが（フェブラリーＳは中山・ダート1800ｍ）、４月26日より新装の東京競馬場で第１回東京競馬がスタートする。有馬記念は12月28日。

　第22回ジャパンカップを制したイタリアのファルブラヴ（牡４歳）は有馬記念の出走資格を得たが、28日、馬主スキュデリアランカティ社の代表ルチアーノ・サリチェ氏が出走を辞退することを明らかにした。

ルチアーノ・サリチェ氏　ファルブラヴは本日、無事にイタリアに到着しました。同馬の有馬記念への参加は残念ながら辞退させていただきます。今後は来春まで休養する予定です。

　12月11日（水）に香港のハッピーバレー競馬場（ナイター）で行なわれるインターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップに武豊騎手（33歳、栗東・フリー）が選出された。同騎手の出場は３年連続。参加騎手は以下のとおり（香港所属の他１名は12月７日に決定）。Ｄ.オリヴァー（豪）、Ｏ.ペリエ（仏）、Ａ.スボリクス（独）、Ｋ.ファロン（英）、Ｄ.ホワイト（香港）、Ｍ.キネーン（愛）、Ｍ.デムーロ（伊）、武豊（日本）、Ｓ.ダイ（新）、Ｌ.デットーリ（ＵＡＥ）、Ｅ.プラード（米）。

　ＪＲＡは11月27日、平成15年度の新規調教師、騎手免許一次試験合格者を発表した。調教師免許合格は14名（受験者は126名）、騎手免許合格は10名（受験者19名）。競馬学校以外から受験した公営の６騎手、オーストラリアから挑戦した２人は不合格だった。なお、調教師免許二次試験は平成15年１月28日〜同30日、騎手免許二次試験は平成15年２月４日の予定。

◆新規調教師一次試験合格者
＜栗東＞池江泰寿、梅田智之、河内洋、北出成人、小崎憲、羽月友彦、平田修、宮本博、矢作芳人、吉田直弘
＜美浦＞粕谷昌央、佐藤勇、清水英克、中川公成
◆新規騎手一次試験合格者
　石橋脩、加藤士津八、北村浩平、佐久間寛志、生野賢一、鈴木慶太、高井彰大、長谷川浩大、松岡正海、南田雅昭

　ＪＲＡは11月25日、平成15年度競馬学校騎手課程22期生の入学試験合格内定者を発表した。入学式は平成15年４月２日。

◆競馬学校騎手課程合格内定者
　北村友一（16歳、滋賀県）
　柴原将平（15歳、大阪府）
　田中克典（15歳、福岡県）
　田中　健（14歳、広島県）
　田中博康（16歳、埼玉県）
　千葉直人（16歳、北海道）
　張田　昂（15歳、千葉県）
　的場勇人（14歳、茨城県）
　丸田恭介（16歳、北海道）
　八嶋雄太（15歳、宮城県）

　11月30日の中山競馬第９Ｒでギルデッドエージに騎乗して１着となったロシェル・ロケット騎手（30歳）は、通算７戦目で来日初勝利を挙げた。

ロケット騎手　馬の状態がとても良く、先頭に立った時には素晴らしい手応え。そこで勝利を確信しました。少し時間がかかりましたが、ようやく初勝利を挙げることができました。とても嬉しい。これで母国の家族にもよい連絡ができます。

　社台グループがシンボリクリスエス（牡３歳、美浦・藤沢和厩舎）の競走馬および種牡馬の権利半分を購入したことが11月28日、明らかになった。価格は発表されていないが、10数億円と見られている。今回の所有権50％譲渡は、引退後の社台スタリオンステーションでの種牡馬入りを前提としてのもの。なお、シンボリクリスエスの次走は、有馬記念（12月22日、中山、Ｇ１、芝2500ｍ）の予定。

　農事組合法人資生園早田牧場および関連企業の早田牧場、セントラルブラッドストックサービス３社が11月22日、札幌地裁に自己破産を申請し、同25日に破産宣告を受けた。負債は総額58億1000万円に上ると見られる。種牡馬ナリタブライアンの急逝や、長引く景気低迷のため売り上げが落ち、資金繰りが悪化していた。

　ＪＲＡ競馬学校騎手課程第19期生９人による模擬レースが、12月６日（金）と12月14日（土）の２回、中山競馬場で行なわれることになった。６日はダート1200ｍ、14日はダート1800ｍで施行される。

　12月１日（日）の中京競馬第６Ｒでインターマーベラス（牡３歳）が１着となり、先月21日に厩舎を開業した友道康夫調教師（39歳、栗東）が通算３戦目でＪＲＡ初勝利を飾った。同師はこの日、中京競馬第９Ｒで早くも２勝目を挙げている。

友道師　皆さんに喜んでもらえる馬を１頭でも多くつくれるように頑張ります。

　世界のスーパージョッキーが顔を揃え、11月30日、12月１日の２日間にわたって阪神競馬場で腕を競った第16回ワールドスーパージョッキーズシリーズは２日目の２レースを連勝した河内洋騎手が優勝した。ベストテンは以下のとおり。

　12月15日に香港シャティン競馬場で行なわれる香港国際競走の出走メンバーが選出された。各レースの選出馬は下記のとおり。（　）内は、調教国名と国際レイティング。

　11月25日で短期免許の期間を終了した（ＪＲＡ成績は22戦１勝）ダヴィ・ボニヤ騎手（29歳、フランス）が再度１カ月間の短期免許を取得した。有効期間は11月30日〜12月29日。身元引受調教師は森秀行調教師（栗東）、身元引受馬主は吉田千津氏。

　有馬記念ファン投票第２回中間集計が11月28日、ＪＲＡから発表された。ナリタトップロードが首位をキープし、これにファインモーションが小差で続いている。上位は次のとおり（カッコ内は票数）。投票締め切りは12月２日、最終発表は５日。

　2月１日（日）の中京競馬第10Ｒでタマモスプリングが１着となり、川村禎彦調教師（44歳、栗東）が96年11月21日の開業以来1441戦目でＪＲＡ通算100勝を達成した。

川村師　今後も一歩一歩、着実に歩んでいきたいと思います。