13日（土）、新潟、小倉、函館競馬で本格的にスタートした馬単、３連複は大盛況。初日のシェアは全体の45.2％にのぼり（馬単17.8％、３連複27.4％）、その効果で売り上げは前年比で新潟104.9％、小倉101.6％、函館111.0％と軒並みアップ。全体の売り上げは前年比103.6％となった。入場人員も、昨年直線競馬で話題を集めた新潟の61.1％を除いては小倉116.7％、函館113.6％と大幅に増えるなど盛り上がりを見せた。
　馬単、３連複とも３万、４万を超える高配当が次々と出て、初日は小倉で８本（馬単３本、３連複５本）、新潟で４本（馬単１本、３連複３本）、函館で８本（馬単４本、３連複４本）の万馬券ラッシュ。新潟第10Ｒ閃光特別では３着に超人気薄のアツスパーコ（18頭中17番人気）が３着に入り、３連複で、ＪＲＡ史上２位の払戻額となる39万8580円馬券が飛び出した。

　サウスヴィグラス、アルーリングアクトの父として知られる人気種牡馬エンドスウィープが11日夜、繋養先である北海道早来の社台スタリオンステーションで死亡していたことが明らかになった。11歳だった。同馬は５月に転倒した際に、背骨を折るアクシデントに見舞われ、その後は懸命な治療が行なわれていた。同馬はフォーティナイナーの産駒で、98年の米２歳新種牡馬チャンピオン。今年も80頭ほどに種付けしていた。

　北村宏司騎手（21歳、美浦・藤沢和厩舎所属）は12日朝、函館競馬場での調教中に馬に蹴られて左足の小指を骨折した。診察の結果、左足第五中足骨開放骨折であることが判明し、先週の騎乗をすべて取り止めた。現在は骨折した個所をプレートで固定している状態で、今週以降の騎乗については、経過をみてからとなる。

　上村洋行騎手（28歳、栗東・フリー）は12日夜、函館競馬場の調整ルーム内の食堂で他の騎手に対して粗暴な行為に及んだため、競馬施行規定第126条第20号（競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者として相応しくない非行のあった者）により、平成14年７月13日から同７月21日まで（開催日４日間）、騎乗停止となった。

　14日（日）の小倉競馬第８Ｒでビバリーホリデー（牝４歳）が１着となり、３月１日に開業した本間忍調教師（44歳、美浦）が45戦目で初勝利を挙げた。

本間師　いずれは勝てるだろうと思っていたので、特にあせりはありませんでした。馬主さんや厩舎のスタッフ、関係者の方々のおかげです。これからもひとつひとつ勝ち星を積み重ねていきたいです。

　今年３月２日にデビューした新人の黒岩悠騎手（18歳、栗東・吉岡厩舎所属）が14日（日）の小倉競馬第１Ｒでマヤノフォーティに騎乗して１着となり、62戦目にして初勝利を飾った。

黒岩騎手　本当にやっと勝てたという感じです。これまでお世話になった関係者の方々に感謝しています。これからもあせらずに、ひとつひとつ丁寧に騎乗していきたいです。

　13日の小倉競馬初日第８Ｒ（３歳上500万、芝1700ｍ）でヒーリングガールが１分40秒３のＪＲＡレコードを樹立した。従来の記録はスパークトウショウの１分40秒４。また、14日の新潟第11ＲＮＳＴオープンでは、マグナーテンが芝1400ｍ１分19秒０のＪＲＡレコード（これまでの記録はスギノハヤカゼの１分19秒３）で優勝した。